またお前か、親指よ
実家からアルコールハンドジェルが三本送られてきた。
ハンドジェルを丁寧に包んでいたぷちぷちを取り出して、ぷちぷちとつぶして遊んでいたら、「ブッヂン!!!」って、バネ指の右手の親指に強い痛みが走った。バネ指のせいで、ストレス解消にならないぷちぷちつぶし。
登校日は、1〜3年は親同伴なので、少し綺麗な服を着ていく。背中にファスナーのある服。ファスナーを上に引き上げようとしたら、バネ指の親指がグググと自分の存在を主張しはじめた。また、お前か。
バネ指にならなければ、こんなにも親指を気にすることがなかっただろう。そのうち親指と会話ができそう。
で、なんとか背中にファスナーのある服を着て小学校へ。大量の宿題のプリントと、花の種と土を渡された。少し綺麗な服を着て行ったのに、10分も学校に滞在していなかった。
連日続く暗いニュースのことなど忘れてしまいそうな五月の青空の下、私と息子は重い荷物を抱えて帰宅した。