カナダへの旅が「旅ライター/ブロガー」をきっかけ
「旅ライター/ブロガー」として、国内外のいろいろな場所を訪れてきました。富山県の南砺市や、岡山県の赤磐市にプチ移住をしながら体験記事を書いたり。かなり定期的に日光江戸村を訪れてそのたびに記事を書いたり。谷根千のお店を取材して寄稿したり、茨城にも行きましたね。海外で言うと、ニュージーランドのロトルアという温泉湖がある町を一人旅して記事化したり。翻訳ガジェットの体験レビューで韓国に行ったり。チェコに関しては、好きになりすぎてブログやSNS等で「チェコが好きだー」と言い続けていたら、チェコ親善アンバサダーに任命してもらえました。実はちょうど今日もさっきまで、広尾にある在日チェコ共和国大使館に行ってたんですよ。イベント等があるたびに、ちょくちょく訪れています。
そしてもうひとつ、ちょくちょく訪れる大使館が、青山にあるカナダ大使館です。そもそも、僕が旅ブロガーを名乗るきっかけになったのが、カナダ観光局さんが企画した「オーロラ王国ブロガー観光大使」というプロジェクトだったんです。
2013年12月に、僕は初めてカナダを訪れました。カナダの北の端っこの、極北エリアにあるユーコン準州の、ホワイトホースという街。飛行機でカナダの国内線に乗り継いでホワイトホースの空港に向かう途中、窓から見える景色があまりにも真っ白で荒涼としていたので、本当にこの先に人が住んでいるのがちょっと心配になるくらい。なんにもないところに町がありました。
行ってみるとそこはとても素敵な場所で、自然派豊かで国立公園に動物もたくさんいるし、髪の毛が凍るような屋外にスパがあったり。そしてなにより、オーロラが素晴らしかった。事前にオーロラ情報を教わってから行ったのですが、ホワイトホースはシーズン中なら90%以上の確率でオーロラが見られるそうです。そして、そのシーズンというのも夏の一時期を除いて、結構長い、と。私が行ったのは極寒の12月でしたが、意外と冬以外の季節でもオーロラが見られるとのこと。氷が溶けた湖に反射するオーロラも綺麗だそうです。
なにはともあれ、私が訪れたのは12月なので。まぁ、寒い。空港に降り立った瞬間、マイナス24度。「さー、ホワイトホースに着いたぞ!」と空港を出て大きく息を吸おうとしたら、あまりの寒さにむせかえりましたよ。信じられない冷たい空気が肺に入ると、人間の体ってそれを拒否するんですね。そうこうしている間にも吐く息でまつ毛が凍って、露出している顔や肌なんかは徐々に凍っていくような感覚がリアルにありました。「凍傷って、こういう感じでなるんだなぁ」と。
このホワイトホースのオーロラ旅で、一番寒かったのは初日の夜。なんと、マイナス36度まで下がりました。寒いじゃなくて、痛い。この時、持参した一眼レフカメラが寒さでやられて、壊れました。
そんな極限の寒さを体験して以来、東京の冬があまり寒く感じられなくなりました。コートとか、いらないよね、っていう。あの、極限の寒さを時々無性にまた味わいたくなります。
カナダの「観光の力」をテーマにしたこの本は、当時のカナダ旅でお世話になったカナダ観光局の半藤さんによるもの。カナダのいろいろな観光地での取り組みや、実例などが書かれています。地元の人も、観光客も、旅を通じて双方が幸せになる。そのヒントが書かれています。
「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。