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Re: 『僕がブロガーだった頃』
エピローグ
就航前の真新しい飛行機がどどーんと現れた時には、本当に感動しました。背筋がね、ゾゾゾってなりましたよ。
2011年7月4日、羽田空港の新整備場にあるANAの格納庫(ハンガー)で行われた「ボーイング787」のお披露目イベント。めちゃめちゃたくさんの「プレス」の人たちに交じって、僕ら「ブロガー」もご招待いただいて、その歴史的な瞬間に立ち会いました。しずしずと入庫してくる巨大な機体が、なんとなく父親にエスコートされて教会に入ってくる花嫁さんみたいで、それはそれは初々しくて美しかった。
その時に、「あ、ブロガーってなんか良いかも」と思ったのでした。ブログ自体は2002年から書いていたし、なんなら1998年から「ホームページ」をつくりはじめてCGIの掲示板やらチャットやらも自前で運用もしていましたが、ウェブとログを合体させた造語の「ブログ」を本格的に書くようになったのは2010年から。富士通製の携帯電話を「ブロガー」10人でレビューしていくという企画に初めて参加して、そこでまだブロガーを名乗るには程遠かった自分でしたが、周りで一緒に書いている人たちがとてもいい人で、面白くて、真摯にブログと向き合っている姿に感動して、僕も「ブロガー」を目指すことにしたのでした。
当時はちょうど「ブログマーケティング」というのが勢いがあって、私の先輩たちが「アルファブロガー」という肩書で活躍している頃。その方たちの胸を借りる形でブロガーイベント等に参加して、それぞれが自分のブログに記事を書くという。面白かったですねー。めちゃめちゃ楽しかった。
この、真新しい飛行機を見上げるお披露目イベントもそうですし、その後も発売前のカメラのレビューや、ケータイ・スマホの体験会や製品をお借りしてのレビュー、飲食系の案件や、もちろん旅なども。カナダへオーロラを観に行ったり、ニュージーランドの温泉湖へのひとり旅や、チェコのブロガーツアーなど。ブログをやっていたおかげでいろいろな国を訪れて、思い出に残る貴重な体験ができました。製品レビュー、イベントレビュー、さまざまな体験をブログ記事という形にして表現する。
もともと書くことは好きでしたし、写真も学生時代から自宅で現像するくらいハマっていたことなので、「ブロガー」というのはまさに自分にとって天職というような。片っ端からいろんなところに飛び込んでいっては、それを記事にして、たくさんのブロガーさんとも交流させてもらいました。
ちょうど今書いている「エキサイトブログ」に引っ越ししてきてから、あと3か月ほどで「20周年」になります。そこで書いてきた記事の数も、間もなく「1万記事」に到達。というわけで、この20年間と1万記事を振り返る記念的なプロジェクトをやってみたいなと思って、このエピローグを書き始めてみました。
この後、年末年始の休暇があるので、そこでもみっちりブログの振り返りつつ当時から現在へつながる思い出を書き綴りつつ。今回も最終的には電子書籍にまとめるところまで。楽しみながら、書いていきたいと思います。
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僕がブロガーだった頃
2002年に初めて「ブログ」というものに触れ、2011年から「ブロガー」を名乗るようになりました。ブログマーケティングが全盛だった時代の、…
「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。