ブログマーケティングの時代
ブログの歴史
「ブログ」とは、ウェブにログを記録すること。「ウェブログ」っていう言葉がもとになっている。1997年12月に、ヨーン・バーガーというインターネットカルチャーのサイトを運営している人がこの言葉を思いついたそうだが、まだプラットフォームとしてのいわゆるブログの仕組みやサービスが生まれてくるのは、1999年3月に「RSS」が誕生してから。RSSとは、Really Simple Syndicationとか、Rich Site Summaryの略とされているが、どちらが正解かは誰もしらない。とりあえず、ブログを含むウェブコンテンツの更新状況やサマリーなんかを受信するために使われるフォーマット。で、1999年8月にPara Labs社がブログサービスの「Blogger」を立ち上げたあたりが、ブログ誕生の歴史ですね。
前回書いたように、私がこのBloggerを使い始めたのは2002年。というわけで、自分にとってのブログとの出会いは今から22年前、と。
どこまでが「ホームページ」で、どこからが「ブログ」なのか、初期の頃は分かりづらかったですが、やっぱりこのRSSってのがカギですかね。当時は、PingとかTrack backなんていう機能もブログではよく使われてましたが。そういったインターネットならではの機能を標準化したというのが、ブログが広まった理由でしょうね。HTMLなどのコードを知らなくても、ネット上に発信ができる。
逆に、ウェブ制作を仕事にしていた当時の僕には、テンプレ化されたブログは物足りなかった。だから、2004年にアメブロを始めてみたけど、2005年にはデザインの自由度が高いエキサイトブログに引っ越してきたというわけです。で、それから間もなく20年。書いた記事も、もうすぐ1万件に到達するということで、このタイミングでブログについて個人的な体験を振り返りつつ書いてみようかなと思ったわけです。
ブロガーの時代
2001年にMySQLデータベースを使用したWordPressの前身であるサービスやMovable Typeが誕生し、その後どんどんブログのプラットフォームが立ち上がる中、GoogleがBloggerを買収したことでさらにブログへの注目度が高まっていきます。それとともに、日常的にブログを書く人も増えていきます。
人気のブロガーを「アルファブロガー」と呼び、2004年11月にニューズウィーク誌で「アルファ・ブロガーズ」というコラム記事も公開されました。日本でも、同年12月に『アルファブロガーを探せ 2004』が開催され、投票でアルファブロガーを選出されました。このアワードは2012年まで続けられ、8年間で117人の「アルファブロガー」が選出されました。
この記事を書きながら、あらためて受賞したブロガーさんのリストを眺めていたら、お目にかかったことのあるブロガーさんや、イベントに参加したことのあるブログサービスなどがたくさん見つかりました。みなさん、それぞれ活動されています。
やまもといちろうBLOG:
http://kirik.tea-nifty.com/
百式:
http://www.100shiki.com
ネタフル:
http://netafull.net/
小鳥ピヨピヨ:
http://kotoripiyopiyo.com/
たつをの ChangeLog:
http://chalow.net/
ガジェット☆ダイスケ(旧webdog):
http://gajetdaisuke.com/
ギズモード・ジャパン:
http://www.gizmodo.jp/
greenz.jp:
http://greenz.jp/
デイリーポータル Z:
http://portal.nifty.com/
シゴタノ! 仕事を楽しくする研究日誌:
http://cyblog.jp/modules/weblogs/
のまのしわざ:
http://nomano.shiwaza.com/tnoma/blog/
みたいもん!:
http://mitaimon.cocolog-nifty.com/
Modern Syntax:
http://www.aivy.co.jp/BLOG_TEST/nagasawa/
Lifehacking.jp:
http://lifehacking.jp/
「ブログ」というものが文化の一部になると、必然的にブログを書く人も増えていきます。Facebook(2004年)、Twitter(2006年)、Instagram(2010年)といった「SNS/マイクロブログ」といったサービスも立ち上がり、さらに一般のひとたちがインターネット上で情報発信をする文化が確立していきます。
人が集まるところに、商売が成り立つ。ということで、ウェブマーケティングの重要性が高まっていき、その中でブログマーケティングも広がっていきました。
当初は、ブログに広告やアフィリエイトのタグを掲載するレベルでしたが、次第にブログの強みでもある情報発信と結びついて、記事コンテンツと連動したもっと中身の濃いコミュニケーションに発展していきました。製品やサービスについての口コミや評判をブログやSNS等で収集する人が増えてきたためです。
アジャイルメディア・ネットワーク(AMN)
そんな中、ブログを使ったマーケティング手法も確立され、企業とブロガーを蒸すむブログマーケティング代理店も複数登場。その中で、私が一番に思いつくのは、やっぱり「アジャイルメディア・ネットワーク(AMN)」ですね。前述の「アルファブロガー」の企画ともつながりの深い会社で、いろんなブロガーさんたちが運営にもブロガーとしても参加していました。「ケータイ会議」から「ブロガー」の世界に飛び込んだ僕は、真っ先にこのAMNが運営する「fans:fans」に登録。この「自分の好きなもの」でつながるウェブサービスには、企業からのイベントやモニターの募集告知などもあって、私が始めて参加したいわゆる「ブロガーイベント」もここで応募したものでした。
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僕がブロガーだった頃
2002年に初めて「ブログ」というものに触れ、2011年から「ブロガー」を名乗るようになりました。ブログマーケティングが全盛だった時代の、…
「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。