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新七夕物語'22 vol.3

稲垣冬馬「富士の国の冒険」の歌詞の意味と解説を書いていきます。


[ 1. 歌詞全体の解説 ]

まずこの投稿全体の解説から。

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「富士の国の冒険」は11月3日から1週間ほど滞在した、静岡県での様子をまとめたものです。
旧国名で静岡は伊豆・駿河・遠江と三つに分かれますが、やはり〝富士〟は外せませんでした。

友人たちと再会しながら、神社に連れて行ってもらったり、イベントに出展させてもらったり、充実した日々を過ごしました。
後半はその土地の伝承に触れることで、拡散と収束を繰り返しながら、見え方の奥行きが深まっていく様子が描かれます。それはモノやコトに限らず、ヒトも同じ。そしてそれが臨界点を超えたときに、〝時代〟となるのかもしれません。

[ 2. 歌詞の深読み ]

ここからは抜粋し、歌詞の深読みをしていきます。

富士零奉納祭が幕を閉じ、
清美さん宅にお邪魔した。

あふれる竹愛を聴き、僕たちも嬉しくなる。
翌朝my竹get、静岡にくる楽しみが増えた。

今回本州へ来る目的のひとつだったイベントに参加し、懐かしい顔たちと再会しました。SNSなどで近況は知っているのに…その声や身振り手振りは、情報より多くのものを、僕にあたえてくれた。

翌日、5年前に出逢った浜松市の友人を訪ねた。
彼女は〝竹〟が大好きで、竹林の整備やさまざまな活動をしている。

「あなたの口から、あなたの好きを聞く。」

当たり前のことに聞こえるが、それがかなわない人もいます。
たとえば自分の好きなことを我慢している人は、誰かが好きなことを我慢していないことに怒りを感じる。自分は「⚪︎⚪︎すべき/⚪︎⚪︎すべきでない」と思っていることを、ひっくり返されるから怒れる。
でも我慢の裏には、守りたい大切なものがあることも多い。その人の言葉がどこからやってくるのか、いつもそこへ心を向けたい。

次の朝僕たちは、友人が整備する竹林へ連れて行ってもらった。林や森もいいが、竹の中に身を置くのもまたいい。

今年育った新しい竹に、my竹としてサインを描かせてもらいました。KAORIはすごく喜んで、熱心に描いていた。友人も「こんなに喜んでくれた人はいない」と嬉しそうだ。
目線の高さに描いたが、次来るときはもっと高い場所にある。そんなことを考えながら竹林を後にした。

浜北森林公園では夢を集めさせてもらい、
たくさんのはじめましてに話がはずんだ。

磐田市の友人から浜北森林公園でイベントがあることを聞き、夢を集めさせてもらいました。
2年前に友人も出展しており、僕たちの認知度は高かった。

真っ白なハンカチに自分の夢を描いてもらう。
すぐ描く人もいるし、なかなか描けない人もいる。ものことを描く人もいれば、ありかたを描く人もいる。
全部を知ることは難しいが、その輪郭に少しづつ触れさせてもらう。夢はあなたの心の扉をひらく鍵かもしれない、僕たちはそれをknockする。

皆初対面なのに、どの話も盛り上がった。

姿を偽ろうと、心は偽れぬ。

そのどちらもが愛だと
あめつちは伝えている

語られぬ物語からそれを詠む、
水面に映るその深さを掬う様。

今ならきっと言えるだろう
愛してくれてありがとう

翌日椎ヶ脇神社へ案内してもらい、天竜川に伝わる赤蛇伝説を聴かせてもらった。

『産屋の扉を開けると、愛した女性はおらず、赤子を抱いた蛇がいた。驚いて中に入ろうとすると、蛇は女性の姿に戻った。本来の姿を見られてしまい、二人は別れることになった(多くを割愛しています)。』

その姿をかりてでも、果たしたかった想いがある。
目の前を流れる天竜川はこんなにも穏やかなのに、当時は人々を寄せない海と呼ばれた。
知らなければ、想像できない。いや、想像よりはるかに激情だったかもしれない。

僕たちは河原におりて、しばらくゆっくり過ごした。季節は11月なのに、陽射しは夏の香りがする。大きな岩はまるで竜の鱗のようで、その背で遊ばせてもらった。

数千年のときを経て、蛇姫の気持ちも随分丸くなったことだろう。今は神社に二人で祀られ、また僕たちがその物語も大切にしていくのだから。

さまざまなお社をめぐり、
この地に眠る愛に触れた。

それは神話でなく
今を生きるあなた

今回のjourneyで、僕たちは20もの神社仏閣に足を運んだ。
そこで見聞きする物語は…ときに憎悪とも呼べる、まっすぐな愛の形だった。語り継ぐことで流れ着く、そんなあなたに宛てた物語かもしれない。

TO BE CONTINUED

[ 3. step by step ]

夢や希望をもつこと、この大切さを伝える方はたくさんいます。

「人生を切り拓く原動力になる」という人もいるし、「生き方の方向性が決まる」という人もいる。
その解釈はさまざまありますが、やりたいことや興味関心のあることに、自分の才能を秘めていることは多い。自分に向いているから〝やってみたい〟や〝面白そう〟と感じるからです。

ここでいう「夢」は、具体的な将来像や職業とは限りません。そこが狭まると、その先が制限的なものになってしまいます。
曖昧でいい、朧げでいい。それらが重なっていくことで、見えてくるものがあります。あなたの感覚を、どこまでも大切にしてください。

逆に今いる状況や立場によって、夢を〝分解〟した方がいい人もいる。
自分の夢を分解して、具体的な目標に置き換える。達成感はモチベーションを維持させ、到達度がわかればPDCAが回ります。

僕は運動も教えているが、まず身体の評価をした上で、エクササイズを提案する。地に足がついた目標を設定することで、正しい努力ができます。

ビジョンがないと実現しないし、ミッションがないと続かない。どれもが夢をかなえる、あなたの大切な一歩です。

この内容があなたの背中を押せたり、あなたを優しく包むものになれたら、嬉しいです。


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