見出し画像

新七夕物語'22 vol.1

稲垣冬馬「Thanxgiving」の歌詞の意味と解説を書いていきます。


[ 1. 歌詞全体の解説 ]

まずこの投稿全体の解説から。

▷▶︎▷投稿全文はこちら
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid02TARCizijT85p18rEgPSmE1ocD625K8kT7NBEVYcDgFHw8Be6HQSmUb2jztiz3KNol&id=100002369445867

「Thanxgiving」は、〝Thanksgiving Day/感謝祭〟と重ねた意味です。
僕はパートナーのKAORIと、2017年から毎年富士山にみんなの夢を届けてきました。それは全国にいる仲間たちのおかげで、今までの感謝とこれからを祝した、しあわせな時間にしたいという願いから付けました。

また投稿を物語的に読み進めると、前半と後半とで視点が変わっていることがわかります。

前半は旭川を出発し、これからの意気込みを書いているけれど、後半では〝あなた/みんな〟の存在の大きさと自分の気持ちに素直になっています。

[ 2. 歌詞の深読み ]

ここからは抜粋し、歌詞の深読みをしていきます。

神隣月の新月、旭川をひっそりと出発した。

2022年10月25日の新月に僕たちは出発しました。
一般的に〝神無月〟と呼ばれているが、出雲では全国の神さまが集うことから〝神在月〟と呼ばれます。
僕の中でパートナーは、神や数多ある美しい情景や事象現象のように愛おしいもので、そんな存在と出発できる歓びを和風月名で〝神隣月〟としました。

〝ひっそりと〟としたのは、出発から2週間経って、ようやくFacebookで投稿ができたからです。


胸にしまっていた想いを汲み上げるように
彼は手料理を振舞い、愛と使命を確認させて
くれる。

出発の当日もバタバタしてしまい、当初は旭川から札幌まで行く予定でしたが(130km/車で3時間ほど)、市内に住むパートナーの息子くん宅へ向かうことにしました。

売り言葉に買い言葉。似た性格からか、顔を合わせると口喧嘩もしばしばのパートナーと息子くん。
でもこの日は自宅に泊まらせてもらい、手料理をご馳走してくれました。

彼は仕事をしながら、自分の夢に挑戦し続ける努力家です。
だからこそ大好きな母にも苦難を乗り越え…その大好きな夢を、そこに結ばれるたくさんの人と、叶え続けていってほしい。それを見守ってる。そんな風に僕には聴こえた。

お酒を飲んでいたことも手伝って、僕たちは色んな話をした。

「多くの人と共感できるように、その気持ちに応えられるように頑張ってくるね。戻ったら報告させてほしい。」と、翌日息子くんにメールした。

「こちらこそ時間を作ってくれてありがとう。
更に向上して成功することを祈っています。体調に気をつけて頑張って下さい!」と、丁寧に返してくれた。
そしてパートナーから(お母さんへ)、paypayで送金があったと聞いた。

家族や恋人、近しい存在だから言いにくいこともある。でも互いを想う気持ちはちゃんと響き合っている。
だから「届いているかな?」と不安はあるけど、自分の内側から湧いてくる、本当のメッセージを伝え合える関係性でいたい。

苫小牧港を目指しながら、野遊びを楽しむ。

毎日の食事は青空の下にテーブルを出し、 美味しい時間をいただきました。でも10月末の北海道は寒く、テント泊はできず車中泊が続きました。

事のまま、思いのままに歩んできた僕たちだが
この先の新時代をいく、次なる扉を探していた。

富士零奉納祭へ向かう道で、またその先で、
きっと出逢っていくんだと、姫と予感する。

いつも〝ワクワクする方へ〟と舵を進めてきた僕たちだが、次のステージのハードルはなかなか高かった。
でも11月3日に静岡で行われるイベントに向かう道中で、必要なヒトやコトやモノと出逢っていく…そんな前兆をふたりとも感じていました。
そしてこれまで以上に、もっと世界にゆだねながら、多くのものたちと循環を分かち合いたいと願った。


たくさんの方に愛してもらい、全国を歩いた。

あなたがいなければ、僕たちは歩けなかった。

再会の歓びと、もっと大きな僕たちを迎えにいく。

僕がはじめて、KAORIと富士山まで夢を集めながら歩いたのは2017年。
本当に多くの方に助けてもらい、翌年も翌翌年も歩かせてもらった。

リアカーが壊れたときに直してくれた人、峠道を運んでくれた人、お弁当を持たせてくれた人、飲み物を差し入れてくれた人、応援のカンパをくれた人…数えきれない縁に支えられ、僕たちは歩くことができる。
楽しいだけではない、富士山までの道を歩けたのは、出逢ってくれた方すべて、そしてKAORIのおかげだ。

よく人生は旅に例えられる。
人と出逢い、自分に出会う。

それぞれに愛おしいその旅路で、ふたたび巡り合い、そこに咲く感情を分かち合う。それが「Thanxgiving」だ。


それはあの日みた月の形
同じ夢を見ている私たち

Thanx, To love dream of us.

出発から五日、福井県敦賀港から本州入り。

2020年頃だったと思う。僕たちは皆で、同じ夢を見ていると確信した。

そして年が明けて、まずKAORIに伝えたかった。
To love dream of us、ともに夢を愛していこう。

出発から5日目、ようやく港のある苫小牧に到着した。
本当はもっと早く着いたのに、なかなか氣分が向かなかった。あとひと押しが足りない、そんな状態だった。それを傾けてくれたのはKAORIの存在だが、僕たちはこのあと何度も〝それ〟に苦しめられる。

まだ行ったことのない福井県の敦賀港を選び、本州に向けて出港した。

TO BE CONTINUED

[ 3. step by step ]

順風満帆な出発ではない、むしろ逆だ。

お金はない、目的は曖昧、車検はギリギリ。

助けてもらわないと前へ進むことができない。

不甲斐ないし、悔しい気持ちはたくさんある。

「でも僕たちにしかできないことがある。」

もっと大きくなって、必ず返しに行く。

だから今は少し支えてもらい前に進む。

自分の役割を自覚し、その最大限を発揮する。
それは〝依存〟とは異なることだと思います。

過去にどんな挑戦を成してきても、新たな一歩に足がすくむ。
でも冒頭の「歌詞全体の解説」で触れたとおり、大切な人たちがいるから、僕たちは皆新しい一歩を踏み出していける。前を向けるのは、立ち止まってもまた歩いていけるのは、背中に大きな支えがあるからです。

この内容があなたの背中を押せたり、あなたを優しく包むものになれたら、嬉しいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?