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感情をコントロールする技術 はじめに

今回からいくつかに分けて、感情を抑えずにうまくコントロールする方法をご紹介していきます。

感情は自分自身にとって有益に働いたり、時には邪魔をすることがあります。

ここで言う感情が邪魔をするというのは、例えば、まだ見ぬ未来への不安や恐怖の感情により苦しくなったり、他人からの評価や噂話を頭の中で考えつづけて眠れなくなったり、著しく自己評価を下げたり、他人に強く当たってしまうなどが挙げられます。

感情を変える技術をあつかう前に

現代科学では

ネガティブやポジティブな感情を、皆さんの安全、健康、幸せなどに役立つように研究し続けています。

真夜中にいきなり大きな音が聞こえると、恐怖の感情を感じて、危険に対応するための準備をします。

恐怖という感情は、危険な状況では役立つかもしれませんが、あまりにも恐怖に過剰に反応したり、必要のない時に恐怖を感じてしまうこともあります。

だからこそ、感情を変化させたり、コントロールする技術を身につけることが重要なのです。

感情をコントロールする能力は

人生の困難を避けるだけでなく、人生をより豊かにする可能性を秘めています。

また、感情には伝染性があり、私たちの周りの人々に広がる可能性もあります。恐怖、悲しみ、心配などの感情よりも、嬉しい、楽しい、喜びの感情などを伝えるほうが、周囲の人々にポジティブな影響を与えるでしょう。

もちろん、いつでも良い感情でいられるわけではありませんし、本当は悲しいのに、それを偽って感情を押し殺す必要もありません。泣きたい時には泣き、怒りたい時には怒っても良いのです。

しかし、あまりにも感情が強すぎたり、長くひきずってしまう場合、その感情を変化させたほうが良いこともあります。

ネガティブな感情から逃げたり

ポジティブな感情だけを追求するのではなく、それらすべてを感じ、そこから学び、必要に応じて感情を変化できるようにすることを目標とすれば、自分の感情を無視せず、より前向きな方法で感情と協調し、安心と知恵を得ることができるはずです。

まずは、「この感情の状況はまずいな」という認識から始めていき、自分自身を別の方向に導き、感情と上手くやっていくということが、このシリーズの本題となります。

つづく

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鈴木一弘
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