個展「君が見たもの」備忘録2
今回は作品の内容について書こう。
正直、2年間の作品をまとめるのは大変だ。私は結構思考が飛び飛びだから余計に、、それでもまとめてみたので読んでいただければ嬉しい。
街シリーズ
街シリーズに関する文章はこちら
https://note.com/toma_ri/n/nd2c589479bd2
私は街が好きだ。色々なものを含んでヒタヒタになったスポンジみたいだ。
隙間が多くて、居場所を見つけやすい。
「海辺の街」は神奈川県の地元の街を描いた。
人
人が複数の視点を持つ様を、簡易化して表現できないか考えている。
人っぽいもの、の話
https://note.com/toma_ri/n/nf09f3946f84b
何かを見ている人
何かを見ている人っていいな、と思う。
視線、視覚、は、かつて人間が生き残るために獲得した能力。
(これは恋愛讃美歌に飽きて、恋人同士を冷ややかに見ている私だ。)
ユートピア系
これらはごく最近の作品。
ユートピアは理想郷。理想郷を後にして足で歩く。これは私、かつ誰か。
家族
父の絵を描いた。昔と、今と、違う人
過去の自分、今の自分
2019年ごろから、自分について明らかにせねばという意識があった。
それは自分がノンバイナリーであること、セクシャリティのこと(セクシャリティはよくわからない。正直自分の人生に対した影響を及ぼさないと感じている。)、社会の中でどう生きるのかといったことなどだった。
まとまった作品になったのは2021年を過ぎてからだった。
幼い頃の自分と向き合った作品だ。
これを制作した前後に書いた文章はこちら。
からだ
体は最近の主要なモチーフだ。
ジェンダーの概念が面白い。
ノンバイナリーとしての自身の体を確認するために行なったパフォーマンス「夏のバグ」ののちに描いた作品。
夏のバグでは同じ時間、同じ服、同じ場所で同じ動作をし続けた。
そのような行為体、記号になることを経て、個人になるための通過儀礼だったと振り返って思う。
映像https://note.com/api/v2/attachments/download/a03d256fcac4ba71636635c28205aa5f
記録
https://note.com/toma_ri/n/nd5fdbfffe123
街に入ればいやでも意味を持つ体が、野にある時はただ感覚器官に変わってしまう。私はそれが心地よいと感じる。
動物たち
動物は憧れの存在だ。よく動物を飼う家だったから身近な存在でもある。(最大で7匹の猫と、1匹の犬を同時に飼っていた。あの子達も含めてうちは大家族だった。)猫や犬と昼寝をするのが好きだったし、あんなふうに走って、眠ってみたいといつも思っている。
一緒に暮らしてきた犬が死んじゃった時から、犬の夢を見るようになった。
不安そうな私のそばにいてくれた。
これは馬になりたくて描いた絵。
これも夢の話だが、馬のように早く走りたくて四つ這いになって逃げた。
怖くて、狩られる!と思いながら人間から逃げた。
でも私の体は人間だから四つ這いでは余計に走れなくて、冷たい雪のなかを這いつくばるみたいにして逃げた。
夢の中でも目覚めてからも、馬になれたら生きていられたのに。と思った。
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