Story of Kanoso#72「隠した方が...」/AIアートイベント
ある晴れた日のこと、彼礎市南区に住む男が、辻巻川のほとりを歩いていたら、羽のついた女の子が空から落ちてきました。
女の子は自身の事を「天使」だと言います。
男はそれを信じて、女の子にお願い事をしました。
「僕の背を、縮めてくれませんか?」
天使の女の子はポカンとした様子で男性に聞きました。「どうして身長を縮めたいの?」
それに対して男は呟きました。
「身長高すぎるとさ、不便なんだ。仕事で被るヘルメットをこれまでに16個破壊したんだ。だからお願い。僕の背を縮めて!」
天使はふーん、と言った後、呟きました。
「いいの?背が縮まったら、君はモテなくなるよ?それでもいいの」
男は、じゃあいいや、とその場を去っていきました。
天使は羽をはためかせて、彼礎市上空に戻っていきました。
「ふぁ~あ、何がいけないんだろう、あたし」
「デメリット言うからじゃないかな?」先輩の天使は言います。
「デメリット?」
「欠点はね、隠した方がいいときもあるのよ」
先輩の天使は失敗した後輩を見つめながら、優しげな笑みを浮かべていました。
(了)(455文字)
あとがき
今回はファンタジックな一作です。
背が高いなんて、ジブンもうらやましいですが、以外に弊害もあるということで、考えものだった。ということです。
ちなみにジブンの身長は…内緒ッス。はい。
そしてデメリットは隠した方がいいことも。といっても出さなければいけない時はなるべく小さくして目立たなくする、といった手段もありますね。
天使には頑張ってほしいところ。
さて、今回はあずみのさんが主催する「AIアートイベント」へ初参加。企画発表から一ヶ月経ちましたが、その点はすいません。知ったタイミングがやや遅かったもので。
ジブンの作品では初の挑戦となる「ヘッダーへのAIアート」。
使用したのはこちらで、上部のみを使用してジブンの独自制作したタイトルベースと組み合わせています。
これからはAIアートの本格採用にも検討を進めていきますので、よろしくお願いします。
Hedder is drawn by AI paint softwear(Powered by Azumino)
Writen in the commuter train“25104“(Operated by Osaka Metro)
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