TOMA

世を忍ぶ仮の姿は「社畜」

TOMA

世を忍ぶ仮の姿は「社畜」

最近の記事

これでもいいやの精神。

 偶然知り得て、たまに色々思うことをつらづらグダグダと書き記すために登録した「note」だが、書いては消し、書いては消しを繰り返し投稿までこぎつけない駄文ばかりが下書きとして残っている。  大して閲覧を稼げるとも思ってないが、それでも公開する手前、ある程度整えた文章を構築したいと考えるも、自分の浅はかな思考をそれなりの読み応えを持ち合わせたうえで執筆するというのは、これが中々至難の業。 結局、表面的な語感や洒落た言い回しを着飾った4,5行の薄っぺらい文章だけが残ってしまう。そ

    • 96年の幕引き

       母方の祖父が亡くなった。  96歳、大往生である。  頑固が服着て歩いているような絵にかいたような昭和の男は、随分と呆気なく逝ってしまった。  二週間前に叔父家族と同居していた祖父は、家で面倒を見ることが困難と判断され、叔父の家のすぐ目の前にある老人介護施設、所謂老人ホームに預けられる事となった。  職員経由でコロナに感染し入院したと連絡があったのは、一週間も経たずしてだった。入浴の為に出入りしている外部の職員がうつしたらしい。 幸い、重篤化することはなかったが、検査に

      • 古き良き、テキストサイトのレトロ感

         大味な感じのテキストサイトが好きです。 映画やテレビの感想とか、商品のレビューとか、日々感じたものだとか。 一昔前ブログがはやった時は、大手のテキストサイトの文章に影響を受けたんだな、といった日記がちらほら散見できたりして。当時身内で流行った大手のサイトなんかのネタは今の若い子に言っても伝わらないんだなぁといったところで、ちょっと寂しくなってみたり。ミクシィもすっかりモンストの会社、って感じ。昔の当たり前は、当然ながら今の当たり前じゃなくて、流れている世界に置いて行かれない

        • 配信者に向かない配信者

           配信で遊び始めて5年くらいになる。  元々配信、というものに興味を持ち始めたのは十ウン年前の話なのだが、当時は今のような手軽に楽しめるツールなどなく、特殊な訓練をしたものが、特殊な知識をもって、特殊な方法でできるような敷居の高さがあり、平々凡々なフリーターだった若かりし頃の僕は、憧れこそあれど、容易く手をだすことなど夢の夢だった。  20歳のころに上京し、今から考えるとだいぶ温(ぬる)く緩(ゆる)く夢を追いかけていた頃。怪しい芸能事務所にスカウトされ、流されるまま知り合った

        これでもいいやの精神。

          #ぼくとルドルフ

           ルドルフと出会ったのは僕がまだ中学生の時。  当時住んでたマンションに隣接する公園、 しばらく放置されてた自転車のカゴの中に彼はいた。おそらくは誰か家で飼えない人がこの小さな命を見つけて、せめて目立つようにいれたのかもしれない。 カゴの中ですやすやと眠っていた黒猫に気づいた下校中の僕は、湧き上がる高揚を必死に抑え、そっと手をカゴにいれた。  子猫とは言え、流石は野生の猫。僕の存在に気付くのに、そう時間はかからなかった。目ヤニで固まってるのか、目は開かないまま上半身を起こし、

          #ぼくとルドルフ