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Blenderによる3DCGの制作と折り紙のアニメーション

 ここ数年は有料の3DCG製作ソフトウェア「MODO」を使ってきたが、昨年あたりから、無料で使える「Blender」も並行して使いはじめている。

 ちなみに、これまで使ってきた3DCG製作ソフトウェアは、いずれも有料の
  ・Shade (Shade 3D)
  ・LigftWave
  ・MODO
であった。

 【参考Blog】3DCGソフトウェアで作る

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 Blenderは、オープンソースの統合型3DCG製作ソフトウェアで、
  ・メッシュによる3Dモデリング
  ・スカルプトモデリング
  ・2Dアニメーション
  ・VFX向けデジタル合成
  ・動画編集
などができる。
 無料で使用できるにもかかわらず、高価な有料ソフトウェアに引けを取らない機能も満載なのである。
 しかも、使用方法の解説や事例も豊富で、ネット検索で簡単に見つけることができるのだ。
 以前は、操作方法にクセがあり、やや使いにくい感じだったが(あくまでも個人的感想)、最近のバージョンでは、変わってきているようだ。

 また、最近のバージョンである、
  ・MODO 17v0.x
  ・Blender 4.×
では、共にApple Ciliconへの対応版がリリースされ、Mac(Cilicon版)での動きが快適になった。
 動きが遅いと感じていたBlenderでも、なかなか快適に使えそうである。
 一方で、MODO 17v0.xでは、今まで使っていた機能での不具合が幾つかあり、、、

 と言うわけで、Blenderへの移行を考えるようになってきたのだ。

 移行にあたっては、ファイル形式として「.obj」「.fbx」「.x3d」などが使えそうだが、「ボーン(アーマチュア)」、「モーフィング」、「マテリアル」等々の設定に、再構築や修正が必要となる。

 今まで、MODOなどで作成してきたモデルのうち、今後も使いそうなものを、いくつかBlenderへ移行し、作品を作ってみた。

(事例、作例の紹介)

 むかしむかし、ピクサー・アニメーション・スタジオ(Pixar Animation Studios)で作成された「電気スタンドのアニメーション」をマネしてみた。

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 先日、第51回学生アカデミー賞(米国アカデミーが主催し、ロンドンで開催)において、日本のデジタルハリウッド大学[DHU]の学生が卒業制作として制作したフルCGアニメーション作品『Origami』が、銀賞を受賞した。
 調べてみると、使用している3DCG製作ソフトウェアは「Maya」の様である。
 このソフトウェアは、今年のアメリカ・アカデミー賞で、日本の作品として初めて視覚効果賞を受賞した「ゴジラ-1.0」でも使用されていたようで、かなり高価かつ高性能のソフトウェアである。

 試しに「折り紙」作りをBlenderでやってみたのが、次の「紙飛行機」と「折り鶴」である。
 基本的には、Blenderの「シェイプキー」機能を使って作成したのだが、簡単な紙飛行機ならともかく、折り鶴はそれなりに手間取った。
 ちなみに、アニメーションとして見せるためには、紙の「ひと折り」につき「シェイプキー」を2件以上を登録する必要があり、今回の「折り鶴」では、40件弱の「シェイプキー」を登録している。

紙飛行機

  →Youtube

折り鶴

  →Youtube


 『Origami』のクオリティ(3分弱のフル3DCG)を作成するとなると、さすがに個人のPC環境では苦しい。
 私の環境(MacBookPro(M1CPU))では、レンダリング時間が膨大となりそうである。
 高性能のGPUを搭載したWindowsマシンが欲しくなってしまう、、、

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【追記】

 MODOの開発が終了するとの連絡が突然入った。
 Blenderに移行し始めて「正解」だった様だ。

 延長ライセンスが取得できる様だが、MacのOSは1年ごとに更新され、いつまで動かせるかは分からない!

『Foundry社、3DCG統合型ツール「Modo」の開発終了を発表

2024年11月8日(日本時間)、メディア&エンターテインメント業界向けクリエイティブソフトウェアの大手開発会社であるFoundry社は、今年後半にリリース予定である「Modo 17.1」を最後に、3D統合型ツール「Modo」の開発を終了する決定を発表いたしました。この戦略的な決定により、これからFoundry社では主力製品とメディア&エンターテインメント業界向けの新しいソリューションに力を注いでいきます。

現在メンテンスまたはサブスクリプション契約中のお客様は、契約終了まで引き続きサポートを受けられるほか、今後もModoをご利用いただけるよう、延長された10年間のライセンスを取得することが可能です。』

『Modo が将来のオペレーティングシステムで動作する可能性はありますが、互換性の問題が発生した場合のパッチやアップデートは提供いたしません。そのため、将来的な OS アップデートに対する互換性は保証できません。お客様には、できるだけ早期に他の 3D ワークフローへの移行をお勧めいたします。

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