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僕は、「HIROBA」に「BENCH」をつくろう。

言葉による2次創作

いきものがかりのリーダー・水野良樹さんが手がけるプロジェクト「HIROBA」。

HIROBAとは、

『考えること、つながること、つくること』 その3つを豊かに楽しむための広場=HIROBAをつくっていく試み

とされていて、水野さん自身が書かれた記事や、いろんな分野のプロとの対談、さらにはアーティストとコラボして楽曲をプロデュースまでしている。

僕は、水野さんがHIROBAを始める前からいきものがかりのファンだった。
そして、自分が年齢を重ねるにつれて、いきものがかりの音楽だけでなく、水野さんの音楽観・哲学に魅力を感じるようになってきた。

水野さんがHIROBAを始めてから、水野さんの言葉で音楽観や哲学を聞くことができて、とてもわくわくしているのだ。

そこで、このわくわくを、僕も言葉にして表現したいなあと。

僕には音楽のセンスはないし、絵も絶望的に描けないので、水野さんの音楽から2次創作を行うことはできない。
けれども、言葉でなら2次創作ができるのではないか。

というわけで、HIROBAの記事での水野さんの言葉から、僕もそれについて思ったことを言葉にしていこうと思う。
いわば、勝手に水野さんに返信し続け、勝手にHIROBAを広げていく感じ。笑(水野さんには迷惑にならないように…)

軸は「人」ではなく「場」

水野さんは、「人間は究極に分かり合うことはできないのでは?」ということをおっしゃっている。

作詞作曲・水野さんのいきものがかりの曲「笑顔」にもそんな思いがあらわれている歌詞が。

わかりあうことは難しいけど
分かち合うことは僕にもできる

では、水野さんは、HIROBAでなにをしたいと思われているのか。

この記事の中で、水野さんは、”人間は分かり合えないのでは?”と思っている一方で、分かり合うことへの望みも捨てられないと話している。それが、水野さん自身の課題意識となり、「どう“つながりという不可能”を実現できるのか。」ということを考える種になっていると。

そこで、「分かり合う」ことを目指すことについて、水野さんが記事の中でこんなことをおっしゃっている。

中学の国語の授業でどの作家か覚えていないんだけど、教科書に出ていた文章があってね。作家同士が往復書簡で手紙をやり取りするという文章だったんですね。何を話していたかというと、人と人とがつながるというか…まぁ、だからまさしく今みたいなテーマですね。「わかり合えるときってどんなときかね?」みたいなことを作家の二人が手紙でやりとりをしていると。

それについて面白いなと思ったのは最初の作家が「わかり合うというのは向き合うことだ」と。こうやって正面に座って向き合って、私はこう思うんだ、あなたはこう思うんだということを伝えあうことなんじゃないか。まぁ、これ、普通ですね。で、応える側の作家さんがもう一つ違う視点を提案するんですね。「はいはい、〇〇さん、私も確かにそうだと思うんだけれども…こういうことじゃないかなとも思うんです」って語り始める。それがどういうことかっていうとね…

二人で並んで座るじゃないですか。で、一緒に星を見るじゃないですか。
これ、じゃないですかって。

人と人が向き合うと、どうしても思いの違いが見えてくる。

一緒に感動するってことですよね。同じ光景を見て同じ景色を見て。そのすばらしさを一緒に眺めて、喜びをわかち合う。
「これ、つながってませんかね?」「なるほど、それはそうですね」という作家さん同士の会話だったんですよ。これは“ある視点”を出してくれているなって。中学生のとき、すごく印象深く思ったんですけど。一緒に眺めるって確かにすごい大事で。

でも、「場」が軸にあれば、対立ではなく「一緒に感動する」ことができる。

一緒に並んでモノをつくって、打ち上がるのを一緒に眺めて、さらにそれを広げよう。…というのは「場」が軸じゃないとできない。共有の余地の広がり方が、全然ちがう。

だから、「いきものがかり水野良樹のソロプロジェクト」という打ち出し方ではなく、あくまで「HIROBA」という場を提示するのだろう。

いきものがかりの楽曲「なくもんか」の歌詞に、こんな一節が。

「わかりあうってことは ゆるしあうってこと」
”迷い”や”不安”でさえ 僕らの”いちぶ”なんだよ

この通りなのだろうな。究極的には、分かり合えない。
けれども、だからこそ、最後は「ゆるしあう」。

その「ゆるしあう」ための舞台が、「場」であり、「HIROBA」なんだろうな、と。

言葉の2次創作で、何をしたいのか。

そんな水野さんがつくった「場」に乗せてもらった僕。

僕は、この場に甘えて、もっと誰かと一緒に「星を眺めたい」。
つまり、他人と「分かち合い」、「ゆるしあい」、一緒に感動したい。

だったら、僕は、「HIROBA」に「BENCH」をつくろう。

「BENCH」があれば、自分と相手が横並びで座って、同じ景色を一緒に眺められる。
そうすれば、「HIROBA」がもっと感動の場になる。僕は、もっと「HIROBA」で、人と考えを深めたい。

そのための「BENCH」となるものを、これからつくっていく。

あなたと一緒に「BENCH」に座って、星を眺めたいな。

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とは言いながら、HIROBAに関係なく、気になったことを言葉にし、誰かと話し、深めていくこともしていきたいなと。

HIROBAの外に、BENCHを置いてもいいじゃないか。

そんな思いで、HIROBAにBENCHを置いて星を眺めることも、HIROBAの外にBENCHを置いて星を眺めることも、両方「BENCH」の中でやっていきます。

余談:ちなみにこのロゴ…

これが、BENCHのロゴです。

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せっかくなんで、つくってみました。

向かい合って対立するのではなく、自分がつくったBENCHで、誰かと横に並んで座って、一緒に星を眺めれたらなあと。

お気づきのように、「BENCH」の「B」は、HIROBAと同じ青色。
そして、「BENCH」の「C」だけ、色を変えています。

これは、「HIROBA」で始まった水野さん(A)の思考が、「BENCH」を通じて僕(B)につながり、そしてほかの誰か(C)につながっていけばなあ、という思いです。

”A→B→C”と思いが連鎖し、一緒に星を眺める人が増えたとき、もっと面白くなるんだろうなあ、と想像しています。

そうなるような「BENCH」をつくれたら。

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