ボクがGPDに愛想を尽かした理由 その1(改)
(このnoteは 2020/7/28に加筆修正しています。あしからずご了承ください。)
昨日からnoteを始めたので、今日で2日目だ。
note の活動はプライベートやビジネスから完全に切り離しているので、知り合いにも宣伝? めいたことは一切やっていない。
にも関わらず、意外にも自己紹介の記事を読んでくれた人がそれなりにいたようで、結構な数のスキを付けてもらえていたので、ちょっと驚いた。
スキを付けてくれた人達には、この場を借りて御礼を申し上げたい。ありがとうございます!
さて、前置きが少し長くなってしまったが、そろそろ本題に入ろう。
小型ノートPC(UMPC)への熱い想い
自分は小型ノートPC(UMPC)の愛好家だ。いや、かなりのマニアかも知れない。
モバイルPCなんて言葉が流行り始める前から使っていたThinkPad 230csから始まり、VAIO C1、VAIO U1、海外から個人的に輸入してまで使っていたmbook、その後継モデルで日本で発売された Onkyo BX407A4など、これまでそれなりの数の小型ノートPCを愛用してきた。
そんな小型ノートPCの歴史の中で、もっともエポックメイキングな出来事は、2007年頃にUMPC(Ultra Mobile PC)という規格が登場したことだろう。
かれこれ10数年前のことになるが、VAIO U1の後継のtype Uが巷を賑わしていた頃、各社からUMPC規格の小型ノートPCが発売されていた。
ちなみに、自分が愛用していたmbook系もUMPCにちゃんと含まれていた。
当時の自分は小型ノートPCだけでなく、いわゆるPDAのPalmやCLIEなども併用していたこともあり、クラムシェル型の小型ノートPCしか認めないという謎のマイルールを持っていた。
そのため、今から振り返ってみても非常にユニークなスタイルで世代を重ねていたにも関わらず、VAIO type Uは何度か購入を検討しつつも結局、1台も所有することがなかった。
いずれにしても、UMPCはそれなりに世間に認知され、それ以降に登場した小型ノートPCは小型ノートPCというだけで、規格外でも勝手にUMPCというジャンルでカテゴライズされるようになった。
例えば、自分が何度か買おうか悩んだ末にAtomのパフォーマンスとコストのバランスに納得がいかず、購入を断念したVAIO Type Pは、UMPC規格後のUMPCの代表格だろう。(安くなった中古を見つけてしばらく悩んだこともあった・・・。)
UMPCのその後・・・
さて話を戻そう。
一部のマニアだけではなく、携帯性や機動性を重視するユーザから重宝されたVAIO Type P(最終モデルはVAIO P)だったが、惜しまれつつも2010年夏モデルを最後に新モデルが発売されなくなった。
その後の小型デバイスの主戦場は、スマホやタブレットへと一気にシフトして行った。
iPhone や iPadが静電式タッチパネルを採用し、タッチパネル操作に革命を起こした反面、黎明期の一部のAndroidとBlackBerryを除いて、ハードウェアキーボードを備える小型デバイスはほとんど存在しなくなっていた。
PCの世界は小型と言っても、B5サイズのPanasonic CF-RZシリーズくらいしかなく、UMPCらしいUMPCは登場せぬまま、時だけが過ぎていくのであった・・・。
UMPC復活の時!
VAIO P亡き後、気がつけば、6年の歳月が過ぎていた。
突然の嬉しいニュースをキャッチする・・・2016年4月のことだ。
GPDというゲーム用コントローラ付Androidデバイスを作っている中国の会社が今度はゲーム用コントローラとキーボードの付いた小型ノートPCを出すらしい。
しかも、普通に販売するのではなく、indiegogoというクラウドファンディングで資金を募るらしい。
このPCのメインの用途はゲームなのかも知れないが、Windows 10が動いて、5.5インチ液晶を備える小型PCと来れば・・・紛れもないUMPCでは!? と思った。
当時の自分はクラウドファンディングって何? という状態だったのだが、どうやら、本体に相当する金額を出資すれば、ギフトとして実機が貰えるという仕組みだと分かった。
ゲーム用コントローラはおまけ程度にしか見てなかったが、完全に火が消えてしまったUMPCを再び、今の時代に復活させるには出資しない理由はない! と勝手に熱い気持ちになった。
熱い気持ちに押されて、プロジェクトが失敗すればギフトが貰えず、お金をドブに捨てる行為だというリスクを顧みず、GPD WINに出資することにした。
GPD WIN のプロジェクトは・・・
その後、プロジェクトは無事成功した!
GPD WINが製品として市場に投入されるようになることを心の底から喜んだ。
願わくば、この流れで様々なUMPCが市場を賑わしてくれると嬉しいのだが、お金をドブに捨てずに済んだことよりも、自分は未来を想像していた。
一方で、出資者へのギフト発送前に一般の人が中国のサイトでGPD WIN を購入できるようになっていたり…出資者の個人情報が入ったスプレッドシートを間違って全公開しちゃったり、と色々とヘマをやらかして、一部の出資者はどういうことだ! と怒り狂っていたが、自分は無事ギフト(実機)が届いてことに満足だったので、中国の会社だしあんまり気にならなかった。
実機は割と安定して動いていたが、ファンの音が結構大きかったり、スリープに失敗して鞄の中で熱くなっていたりすることも多々あり、荒削りで一般的なノートPCと比較すると、正直に言うと品質面に難ありという印象を受けた。
しかし、GPD社として小型ノートPCは初挑戦だったにも関わらず、ちゃんと世に送り出してくれたのだ。そのことに関してはGPDに感謝しかない。
ちなみに、興味ありそうな人にGPD WINを見せたら「これいいね! どこで買えるの? Amazonとかヨドバシで売っているの?」と聞かれることが多かった。
そんな訳で、GPDはUMPCの復活の狼煙を上げてくれた恩のある会社だ。
にも関わらず、自分は今、この記事のタイトルの通り、「ボクがGPDに愛想を尽かした理由」を書かなくてはいけなくなってしまっている。
そこに至るお話は何回かに分けて書いていきたい。
初回はここまでにしようと思う。次回をお楽しみに!
おまけ
参考までに、今日(7/2)のPC WatchにUMPCの今を知ることができるとても良い記事が掲載されていたので、こちらでご紹介しよう。
興味ある方、興味をもった方はご一読あれ。
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