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星野リゾート青森屋に行く【「23歳やりたいこと」達成報告#03】
「青森の星野リゾートがねらい目らしい」
そんな話を聞いたのは、大学3年生の頃だった。
「23歳やりたいこと」達成報告シリーズ
【#01】52㎏まで体重を落とす
【#02】外国人の友達を作る
青森の星野リゾートについては、いろんなところに旅行に行っている先輩が教えてくれた。
彼女は、「私も行ったことはないけど」との断りの上で、箱根や軽井沢の星野リゾートはそれはもう高いし中々いけないが、青森はそこまで行く人もおらず予約も取りやすくて穴場らしい、と。
当時の私は大学生で、バイトも必要最低限しかしていなかったため、星野リゾートに泊まるなど夢のまた夢であった。「へえ、そうなんですね!」ということしかできなかった。
・・・
それから時は流れ、私は23歳になった。
秋口、仕事に忙殺されながら、ふっと先輩が話していた青森の星野リゾートの話を思い出した。社会人となった私は、まとまったお金を毎月貰える生活を手に入れていた。
今こそ、星野リゾートに行くとき!
3ヵ月前から予約をする
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9月の初めころ、パートナーに、おずおずと「ここに行ってみたいんだけど……」と、青森の星野リゾート、青森屋のリンクを送って切り出してみた。
青森屋とは、こんなところである。
「青森県、三沢市にある青森文化を体感する宿。」
ホームページを覗いてみると、見るからに楽しそうな写真が並ぶ。施設内の設備が充実していて、外に出なくても楽しめそうなのが魅力的だった。
でも、値段が値段である。せっかくなら年末に2泊してゆっくりしようかと思って調べると、そのころの値段は2泊すると6万程度。6万もあったら、ちょっといい2,000円のランチになんと30回も行ける。
まあ、断られたら一人で行こう、と思っていたものの、「行きたいなら行こうよ!」と、割とあっさり快諾された。よし!
彼の気が変わらないうちに、と私はいそいそと朝夜ごはん付きの宿泊プランと、館内で公演のあるねぶたショーの予約を取った。
3か月前だったので、ねぶたのショーは最前列が取れた。一方で、早割プランはすでに予約が埋まっていた。恐るべし星野……。
いざ青森へ
そして待ちに待った年末。
有休をとって1日早めに冬休みに突入し、青森に向けて出発!
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東京駅で買った駅弁を食べたべ、3時間新幹線に揺られて八戸駅に到着した。
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青森はどうやら、11匹のねこの作者、馬場のぼるの出身地らしい。八戸駅には11匹のねこのラッピング電車が止まっていた。とてもかわいい!
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かわいい、かわいい!
あまりの可愛さに、にこにことしてしまう。
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青森屋のある三沢駅までの電車の時間までは時間があったので、八戸駅付近を少しだけ散策した。
すると、サギだろうか。
一匹の鳥が屋根の上に凛と佇んでいた。見惚れる。
しばらく見惚れているうちに電車の時間が迫ってきた。駅に戻って、三沢駅まで揺られ、さらにその後三沢駅まできていたシャトルバスに揺られ、とうとう青森屋に到着した。
青森屋 良かったことBEST3
青森屋は、良い場所だった!
特によかったことをBEST3形式でお伝えしたい。
第3位 ねぶたまみれの施設の雰囲気
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まず、施設の雰囲気がとてもよかった。
あらゆるところにねぶたの山車があったり、提灯がつられていたりと、非日常間満載。ねぶたは、室内にも、屋外にもあって、どちらも良い雰囲気を醸し出していた。
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夜21時からのねぶたショーでも、迫力のねぶたがいくつも登場した。
ねぶたはさることながら、ショーでは演者の方々も皆さん素敵だった。
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第2位 温泉ふたつ、足湯ひとつ
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温泉も良かった。
温泉は、施設内のものと、施設から徒歩10分程度の元湯の2つ、そして足湯が1つあった。
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しんと冷えた空気の中でつかるの露天風呂はとても心地よかったし、ゆったりと話しながら足をのばしたあつあつの足湯も、月を見ながら歩いて辿り着いた元湯も、どれもとっても気持ちが良かった。
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なかでも、施設内の温泉。夜入っていくと、奥にねぶたのだしがあるのが見えたときは、目を見張った。露天風呂の奥の方にぼうっとねぶたが浮かんでいた。揺らめく湯気の先に見えるねぶたが幻想的だった。
第1位 ゆったり静かなラウンジ
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素敵なポイントは沢山あったが、何と言っても一番よかったのはラウンジだった。
その名も、八幡馬ラウンジ。
青森の伝統工芸品で作られた照明や掛け軸などのある空間で、目の前に広がる湖をみながらゆったりと過ごすことができる。
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一人当たり追加料金2,000円が必要で、最初は少し渋っていたのだが、館内にあったラウンジの案内の写真がなかなか良さそうだったので行ってみることにした。
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大正解だった。
これでもか、というほど雰囲気の良い空間だった。
ゆったりとした時間が流れる空間。
ラウンジ内はリンゴジュースやシードル、日本酒などが飲み放題になっている。私はりんごのあたたかいお茶を頂いた。とてもおいしかった。
来ている人も、各々静かに自分の時間を過ごしていて、とても居心地が良かった。
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あまりにも気に入ったので、夜の時間にも訪問した。(一度2,000円を払うと、翌日12時まで空いている時間は何度でも行けるシステムとなっていた)
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本を持って行って読んだり、まどろんだりした。
1年間のつかれが癒されていくような感覚がした。
おわりに
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自分のお金で行く星野リゾートは、振り返ってみてもとっても良かった。
青森屋というセレクトも、なかなか良かったように思う。まだその片鱗しか見ていないのだろうけれども、青森が好きになった。
また今年の末も、どこか憧れの場所に行ってみたいなと思う。名だたる、素敵なホテルに。
でも、まずはまた、貯金だなあ。