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Design for Multispecies Sustainabilityへの覚書#0

修士研究が概念的なインプットばかりで閉塞感高いので久しぶりに外向きのアウトプットを書こうと思い勢いでシリーズとして初めてみる、まだ勉強中の領域なので内容も文章力も不安定だが覚書という言い訳をつけることで成り立たせてみよう。

これを書く数日前にアップされたこの記事めちゃくちゃタイムライン上でシェアされていたのですが、エコーチェンバー効果はあるとしてもデザイン側からの人類学の議論への期待値は高まっている。(多分)

自分自身も修士課程に進んで約半年ちょい経ってDesigns for the Pluriverse読んだり、デザインリサーチの半世紀間の流れを把握したりして、ようやくDesign for SustainabilityやDesign Anthropologyの輪郭が「おぼろげに浮かんできた」ところで改めてMultispeciesつまり多種に向けて-あるいは共に-世界を作ることをどうやっていけばいいのかというのが次のデザインを考える上で中心的な問いに現れてきている。

ただ上記の記事を読んでいただくとわかるようにデザイン人類学的な領域って議論がモヤっとして実際にどうやればいいんだ、となりがちですね。

自分みたいに、大学でデザイン教育を受けてそもそもHuman-Centeredで大量生産を前提とした工業製品の設計を刷り込まれてきた身としてはこれまでのプロセスが立ち行かない状況に置かれてしまうと思います。(これはこれで別で思考メモを書きたいと思っている。)
この覚書では、網状につながる存在のネットワークそのものがデザインの対象であり、ユーザーであるとも言える現在の状況に対して向き合い設計のプロセスを獲得しようとする格闘を記録し、輪郭を描き出す手がかりの断片としてなることを一先ずの目標とします。そしてちょっと緩めにかつ継続的に書いていくことを重視してやっていこうと思います。

個人的にはデザイン人類学(あるいはデザインと人類学のコラボレーション)は今後10-20年ぐらいの重要なテーマになりそうでありながら「フィールドワークとユーザーへのインタビューで新しいインサイトを発見!使いやすいアプリケーションぼーん!!!」みたいな話に回収されて摩耗すると辛いので啓蒙的な意味合いも出てくると万々歳です。

とりあえずこの回は所信表明として、次回第一回はCDD.Rupprecht et.el, 2020の「Multispecies Sustainability」についてのメモからやります。


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Hiroto Okuda
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