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Sotsusei-geppou #01
ノートの一つの使い方として、作業進捗の記録というものはどうだろうかと思い立ったのでせっかくならばと、一年かけて作っていく卒制の経過報告を月一回ぐらいの頻度でやっていこうと思う。自分の備忘メモと、後輩の進捗の指標や進め方の参考にでもなれば万々歳です。
1.テーマ設定
兎にも角にもテーマを決めないと物事が進まないので、ここはあらかじめ書き溜めていたアイディアなどから決めてしまう、自分の場合はNotionというアプリを使ってメモとかアイディアを書き溜めていたのでそれをおさらいしたり。で結局最近考えていた「Alternative 働き方改革」というテーマにしました。ざっくりとした要約としては「働き方改革」って実態としては余暇を増やしたり、雇用機会を均等にするという方向で進んでいるけどそれだけではカバーできていないような労働への欲求とかがあるんではないかというところから入っていきました、
働くことは生きることと直結していると思われているけど別にそれは絶対のことではない。だけどこの社会では働いてお金(貨幣)を得ることは物品を得る為(≒生きるために)不可欠のものになってきている。それだけ人にとって大きい要素である働くことに変化が生まれることで暮らし向きにも変化が生まれその結果社会の流れにも影響を与えられるのではないかというのが最初のアイディアの根本にあります。
2.とりあえず情報収集
テーマを仮決めしたのでとりあえず既存の情報を集める作業に集中した、ネットで見つかるような情報は時間をかければいくらでも進むので、それは優先度低めで、書籍や文献をメインに掘っていく、と進めてた矢先にコロナが来たので図書館が閉まるという事態。今は一先ずamazonで買えそうなやつをピックアップして買える範囲で買っていってます。
今のところまとめが出来ているのは
弱者の居場所がない社会 / 阿部彩 / 講談社現代新書
だれのための仕事 / 鷲田清一 / 講談社学術文庫
フーコー入門 / 中山元 / ちくま新書
ハイデガー哲学入門「存在と時間」を読む / 仲正昌樹 / 講談社現代新書
姿勢としてのデザイン / アリス・ローソン_著 石原薫_訳 / フィルムアート社
働くことの哲学 / ラース・スヴェンセン著 小須田健_訳 / 紀伊国屋書店
のあたりで入門とかとっかかりに良さそうなあたりをウィキとかで調べながら見つけている。
一通り読みながら付箋を貼って重要な文章を書き出してまとめるって感じで詳細の分析とかまでは手をつけてないし、読み物として面白いか、とかはあまり重要ではないので斜めに飛ばしながら情報を拾っていく感じ。ただ図書館にない書籍を買って行ったりするとお金がすぐ飛んでいってしまい結構ピンチです...学部生なので自分の研究費用とかもなく図書館とかで扱ってない本はかなり入手しづらい、ということで思い切ってamazonの中で買える参考書籍のリストを載せておきます。
どうか困っている学生への援助として購入いただければ。
もしくはリストの中で内容の要約が見たい方などいましたら、読んでお見せできるようにまとめますのでご連絡ください!
3.プロセスの段階を立てる
卒制は1年で研究・制作をしていくので一先ずどんなプロセスを踏むかを教授とも相談。自分の進めたい段階とか踏み方を立ててみて自分の中で大まかな締め切りを立てる。僕の場合はとりあえず夏には一個成果物が出せるぐらいがいいよねとなりそれに向けた手順を踏んでいくことにした。
そういったスケジュール感とは別の話で実際に自分がどういうデザインプロセスを踏んでいくかという問題もある。例えばこれまでやってきた課題だったり作品の中で足りてない部分を分析してそこを補えるプロセスを自分で模索してみるとか、今回であれば僕はビジョンの提示やデザインでの思索をする上での客観的な意見、思考が足りていないと考えて他分野の専門を持っている人たちを巻き込めるようなプロセスをデザインリサーチなどで取られていた研究手法も用いながら考えている。
この辺りは自分が将来どういう働き方をしていくかによるもので、インハウスデザイナーとかになりたい人とかはあんまり関係ないかもしれないので今回は割愛。
4.手を動かしながらリサーチ(4/17現在この作業中)
基礎情報や考えの叩き台が出来てきたら、まあ見切り発車でアイディアを出したりし始める。けどどうしても一人で進める分調査の絶対量が足りていないので進めながらも調べるしかない。今の自分でいえば先行研究の事例調査、政治や経済あたりの文献調査が不足しているので、そこは補いながらデザインプロセスとしてターゲットやイシューの設定を進行中である。本当はこの辺はゼミメンバーで議論したりできるといいのだけど生憎環境が整ってないので自分で進めるしかない。と言うかいまだに同ゼミの人が誰なのかを知らない。ということで、こういった内容に興味があって壁打ちをしていただける方を絶賛募集中です。(そのような酔狂な方はTwitterの@__toleroまでご連絡を)
では次回は5月の報告ができればと思います。
読んだ論文・書籍など
書籍--------------------------------------------------------------------------
論文--------------------------------------------------------------------------
What should we expect from Research through Design? / William Gaver
https://www.academia.edu/1239110/What_should_we_expect_from_Research_through_Design
Research in art and design / Christopher Frayling
http://researchonline.rca.ac.uk/384/3/frayling_research_in_art_and_design_1993.pdf
さっき振り返ったら全然論文読んでなかったことに気づきました、特に日本における働き方や労働観、もしくはそれにまつわる経済や政策関係の論文でご存知のものありましたらコメントいただけるとありがたいです。
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