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観光客に代わる「何か」を求めて

このnoteはPodcastから一部抜粋した書き起こしです、全編はPodcastからどうぞ。


態度の問題?

奥田:生産という言葉が何を指しているかという話をすると、旅に出て観光客が何かを生み出すことを言っていて。そのためにどうしても人と協力したりする必要があると。その時に生産するものは何に向かっていけるんだろうかという、それが金銭に替えられる物でもいいんだけど何を見出したり生み出すと面白いんだろうということを言っている。
森口:なるほどね、「私は言っている」と笑

奥田:でもそうなった時に熊狩りみたいな面白い目的と、一緒にお風呂に入る面白くない目的があるように感じてるんだよね。
真部:それはメタファーなの?笑
森口:そのメタファーはわかるはわかるけど、そのメタファーが語っていることは要は面白い目的と面白い目的が明確にあるってこと?
奥田:まあそう。

森口:それはもう少し日常に近いメタファーにすると何がそれに当てはまるん?
奥田:それは、隠れカフェを見つけに行く、は熊狩りっぽい、でも隠れカフェに食べログを見て行くのは温泉っぽい。
真部:あーそういうこと、後者はめちゃくちゃ消費者的な態度なんじゃない?
奥田:まあじゃあ態度の問題なのかな。じゃあ今話したいのは観光客じゃない態度についてかもしれない
森口:観光客は観光先で何も生み出していないとした時にっていうことね。

共同体を繋ぐ観光客を社会システムとして組めるのか

奥田:観光客が共同体から外に出て何かを別の共同体にもたらすことでローカルがミックスされるようなことが可能な気がするんですよね。社会システムとして族同士に分かれた後に観光客的な人がそれぞれの島(共同体)を交易するようなシステムっていうのはどう作れるのかな。
森口:特定の共同体に属してる観光客が出て行った先で何かをして帰ってくるとなるときに観光客とは違う概念を今欲していて、そういうものができるような社会システムがあるといいよねって話ね。
奥田:そう、それを説明するときに観光とは別の概念が欲しいよねという話と、インターネットがそれをやりやすくするのじゃないかという話です。
真部:アーティストインレジデンスとか、ある場所にアーティストが来て作品を残していくような活動とかはわかりやすいんじゃない?
奥田:そう、それがもっとカジュアルにできると面白いなと思ってて、もう一個飛躍するんやけどインターネットってフィジカルより混ざった文化があるじゃないですか。わかりやすいのはVapor waveとかかな。それが音楽とかオブジェとかだけじゃなくてシステムとかインフラみたいなものでも起きるかもしれないし、それがどんどん起きていくような世界観って面白いなと。


奥田:ここまで喋ってきてGit Hubの話を思い出したんやけど、GitHubはコードをオープンにして共同で作業するためのプラットフォームなんですけど、別々の組織に属している人たちが協働することもあるしオードリータンが東京都のシステムのコードをちょっと書いたとかの話があったりして笑。ていう話をコンセプトとしてまとめるのが面白いかもっていうのが話の到着点かな。
森口:なるほど、到着点はわかった笑。今の話ってのは観光客がいる場としての共同体ではなくて、それとは分けて考えられる出て行った先で人が集まる場が何をやるのかという話ってことですね。

奥田:帰属する場所としての「族」と観光としての共同体が二つあって、それのオルタナティブとしての観光ではない何かについて考えてきた回でした。

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Hiroto Okuda
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