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精霊の国日本 埼玉・秩父の神社 三峯神社 御眷属拝借の返却と再度拝借、そして奥宮へ

埼玉・秩父の三峯神社はお犬様(狼)の神様を1年間拝借(恐れ多くもレンタル)できる、すごい神社。

1年間経つので、返却と再度の拝借に伺います。

ご眷属の御札は大きく、市販の神棚にはおさまりきらない。おそらく特注じゃないと、手に入らないと思います。なので、箱の状態のままお祀りし続けて、1年間。そして、風呂敷に包んでお返しにいきます。

西武秩父駅前から出るバスに乗って揺れること1時間15分。座れてよかった・・・。大きな駐車場について、お腹がすいたので大島屋さんに寄ってわらじカツを食べます。

大きなカツが2枚。お腹いっぱいになります

テラス席から絶景を眺めながら食べることもできますが、この日は日差しが強く暑かったので室内で涼しくいただきました。

満たされて歩いて行くと、三連の珍しい形式の鳥居が現れます。

聖域の入り口です。

さらに歩いて行くと左手に赤い門が。

豪華ですよね。山の中というのに、信じられない。

味わい深い表情のお犬様の像。境内にはたくさんの像がありますが、いろんな表情の像があります。

神主の中山高嶺氏の著書によると、すべて奉納されたものでひとつとして同じものはないそう。

そして、本殿はさらに豪華。しつこいけど山の中ですよ? 

摂社もすごい。

たくさんの摂社があって、たぶん、神様を一柱勧請するのも現地に行ってお願いして清浄な車や方法でお運びすると思うんですが、とんでもない数の神様が鎮座しています。出雲大社かと思うほど。

神楽殿。こちらは明治のもの。残念ながら、三峰神楽は後継者不足で続けられなくなったそうです。

現代的な像もありました。
ーヤマトタケルです。こちらはこの英雄が東国平定の帰りに山犬の精霊に導かれて三峰山に登ったという伝説が創始。昔はそんなに気軽に登れる山じゃなくて、行く者と残る者とで水杯をかわすくらい大変だっという…。
ヤマトタケルは何しに行ったんだろう、やはり命がけでも神様に会いに行ったのではないか・・・と、思うのです。

宿坊・興雲閣に泊まりました。
窓から鐘が見えますが、こちらの鐘はまだ生きています。時報代わりに「ぼ~ん」と、鳴らされるのです。

翌朝の祈願を申し込んだ領収書を見せると宿泊費が割り引かれました。温泉もあって、山の中なのに料理も美しくて、神様のふところでこんなに贅沢三昧・・・。幸せ。

食事をとらず、素泊まりしている人たちもいました。登山客のようです。


翌朝、朝の祈願前に境内を独り占め状態で散歩することが出来ます。これも宿坊に泊まった者へのご褒美。

翌朝の祈願と朝食を経て奥宮へ向かいます。雨が降りそうで降らないかも・・・と、恐る恐る山へ向かいます。

熊が出ます、この山は。なので登山届に記入。

鳥居も、設置する時、運ぶのが大変だったろうな・・・、と思います。山の中で木がたくさんあるとはいえ、一回木を伐採して、しばらく乾燥させるためにやっぱり山中で保管はできないだろうし。

とっても歩きやすい山道。何千年、途中で衰退時期を繰り返しながらもたくさんの人に踏みしだかれてきた道。私のように体力がない者でも登ることができる今のお山。

三峰神社は何度も襲われる衰退時期に、そのたびに誰かがお山を復興させようとします。その一人に、月観道満がいます。

階段が整備され急な傾斜も歩いて渡ることができる


1502年頃、天台系の修験者と思われる道満は荒れ果てたお山を見て嘆き悲しみ、各地におもむいて浄財を募り、建物を再建し、木々を植え(焼き討ちにあったこともあり荒れていた?)、27年間にわたって諸国をめぐり再興を果たした。そして再興の目処がたったとき、「なすべきことはなした、神の御心に添い奉ることが出来た」と、一人静かに山を去っていったという。

たくさんの人々の信仰心に支えられて今があるお山。
雨がふらずに山頂まで行けました。
ありがとうございます。

三峯神社のご眷属がおさまる箱の周りには他の神社の御札。写真ではわかりずらいですがおかしらつきの鯛、山のもの、木になるもの、地面で実るもの、水、酒、塩など。月に2回のお祀りをして、毎朝のご挨拶をしています。箱は2千円、拝借は4千円。最初は6千円、二回目以降は4千円です。
一年間、守られることになります。



三峯神社の近隣紹介。西武秩父駅から徒歩12分【第十代崇神天皇の御代からの聖域】秩父神社


秩父神社から徒歩9分【日本有数の神仏習合の古社】秩父今宮神社


和銅黒谷駅から3分【日本最初の流通貨幣「和同開珎」の聖域を祀る】聖神社


長瀞駅から10分【ヤマトタケルを火事から守り導いた狼の神様】宝登山神社


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