真夏の箱根温泉は最高です
今週は「災害級の暑さ」といわれている。
皆さんも十分、気をつけてくださいね。
週末、予定していた用事がなくなってしまい、
さてどうしたものかと思い、ふと箱根に行きたくなった。
読みかけの小説、勝田梓の『異端者』を読みながら、
小田急ロマンスカーで箱根へ向かう。
箱根湯本駅で降りて、バスで芦ノ湖へと向かう。
道中、箱根路を登る自転車を見かける。
この姿をみると、大学時代、自分がミニチャリで東京から大分まで行った旅を思い出す。
かつて、この箱根路を登ったのだ。
稲本選手の日本代表ユニフォームを着ていたおかげで、
いろんな人から好意的な声をかけられた。
今でもあの時のシーンを鮮明に思い出すことができる。
「頑張れよ、稲本!」
「ども!」
芦ノ湖に到着した心の第一声は「あ、涼しい……」ということだった。
この日がたまたまだったかもしれないが、
標高差もあって、都心よりずいぶんと涼しく感じた。
箱根神社を参拝し、その足で、箱根園を通って、
プリンスホテルの喫茶「やまぼうし」でひと休み。
セラピーロードを通って、九頭龍神社まで散歩した。
夏本番前というのに、ヒグラシの鳴き声に癒され、箱根の自然に優しく包まれているような心地よい時間だった。
九頭龍神社付近では多くの釣り人がいて、
モーターボートに乗ったお兄さんが声をかけてくれた。
僕「ここでは何が釣れるんですか?」
釣人「ブラックバスです。ルアーで釣るんですよ。
ほかにもニジマスとか鯉とかいろいろいますよ」
借りたボートに、「エレクトリック・トローリング・モーター」というものをつけて、ペダルを踏んでコントロールする装置をつけていた。
ボートに立ったままペダル1つで自由自在にボートを操る姿はとても気持ちよさそうだった。
その後、それとはまた別のモーターボートで箱根園まで送ってもらった。受付に電話すると、まるで「湖上のGOタクシー」みたいな感じで桟橋に揺られながら待ったら迎えにきてくれた。
船舶免許2級をもったサービス精神旺盛なおっちゃん。
おっちゃん「ボートは趣味でやってたんだけど、定年退職後の仕事になったよ」
なんて素敵なキャリアパスだ。
ボートのエンジン音が妙に心地よくて、
いろんな鬱憤を晴らしてくれるようだった。
わざわざ海賊遊覧船まで近づいてくれて、手を振ったら、大勢の乗客が手を振ってくれて嬉しかった。
そして、箱根園で蕎麦を食べる。
食べ終えてからお気に入りの温泉「龍宮殿」へ。
なんというかセレブな気分を味わえる温泉だ。
真夏の温泉ということで、どうかと思ったが、
涼しい風を浴びながら、ヒグラシの声を聴きながら、とても心地よく温泉を堪能することができた。
ほんの束の間のリラックス。
軽井沢もきっといいんだろうけど、身近な避暑地としての箱根の価値を再発見できたような気分で嬉しかった。
みなさんも暑さを我慢しすぎないようにね。
たまには避暑地で温泉入ってみるのもいいですよ。