見出し画像

珠玉の一杯を求めて in 五島列島

長崎といえば「ちゃんぽん」。せっかく長崎に来たからには、自分なりの珠玉の一杯を見つけたい。

後半戦の旅に備えて泊まるは長崎市内のドミトリーみたいな場所。

「令和版のドミトリーとして、一つの結論が出ました」

とは看板に書いていなかったが、僕がオーナーならそう言いたくなるような素敵な雰囲気のドミトリーに宿泊。

閉所に閉じ込められたような息苦しさは微塵もなく、
むしろ巣穴に籠るような解放感がある心地よさ。

そして、翌朝7:40長崎港発の航路で、五島列島へ。
いよいよ珠玉の一杯を求めた旅の後半戦が始まる。

とりあえず福江島の港近くのホテルカフェで朝食を摂ることに。

離島ならではの素朴な朝食を期待していたら・・・
これまた素敵な朝食が出てくる。

「表参道のおしゃれカフェで世界一の朝食を撮りました」と言ってインスタにアップしても通用しそうな雰囲気。いや、むしろ福江島だからこそいい。

池田レンタカーというかわいいおばあちゃんが営むレンタカー屋さんで車を借りて福江島を巡る。僕の免許証を見て、

「あらま、かわいいお顔〜☺️」

と言われる。危うくおばあちゃんに惚れそうになる。

まずは島に慣れるため、評判の良い大瀬埼灯台へ向かう。

ミスチルがPV撮りそうな雰囲気の絶壁でガイアを感じる。
ここに立つだけでも福江島に来た甲斐がある。
映画「悪人」のロケ地にもなった場所。

それから灯台近くにある地元の人行きつけらしき定食屋「ちょうちん家」へ。

来た!!島ちゃんぽん!

しかも・・・超絶に美味い!!!!!
食べログで4.98をつけたいレベル。

野菜のボリューム、新鮮な魚介の出汁、すり身、豚肉、麺のこし、どれをとっても全てが完璧な黄金比で、あらゆる食材が幸せなマリアージュを迎えた調和の到達点、もはや「島ちゃんぽん」ではなく「令和の平和」と名付けたい。

「出川哲郎の充電させてもらえませんかin五島列島」
で出川さんもこのちゃんぽんを食べたらしい。

ドアにはおもむろにサインが書かれてある。

ドアに書かれた「ヤバイよ!ヤバイよ!」。

トレードマークの口癖として書いたのか、
「島ちゃんぽん」に対する最大の敬意を表して書いたのか
真意はわからないが、その両方に違いない。

僕も一口食べるごとに危うく同じセリフを言いそうになった。「ヤバイよ、ヤバイよ!」

こんなにすぐに珠玉の一杯に出会えると思っていなかった。まだ旅の後半は始まったばかりなのに・・・。

ピーチ姫を助けるべく旅に出ていったら、
クッパの砦にたどり着くだいぶ前に、
ばったりピーチ姫に出会った気分だ。

あ、こんなところにいたんですね、こんにちは。

その後も五島列島をいろいろ巡り、とても楽しかったし、
佐世保の香蘭のちゃんぽんもめっちゃ美味しかったが、味のピークはここだった。

珠玉の一杯をゴールに設定しまったら、
それ以外の後日談はもはや蛇足でしかない。

というわけで、今回の佐賀・長崎の旅記録はここまで。

同じ九州にいながら東と西では物理的にも心理的にもかなり遠かったが、今回の旅を通して、佐賀と長崎の楽しさ、人のあたたかさを感じました。

旅でお世話になった皆さん、本当にありがとう。
また行きます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?