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羊の解体こぼれ話 遊牧民はお金持ち?

羊の解体の様子はこちら↓



羊を解体したその後


解体した羊は、その後、屋根に吊るす。
血を抜くのだ。

青空と羊肉。

血が渇いたら、バーナーで炙る。
焼いているのではなく、毛を落としている
炙った箇所はパチパチと音を立てて、焦茶色に変色していく。

パチパチと肉が焼ける音がする。

毛を落としたら、台所に運び、羊肉を食べられる部分と食べられない部分に分けていく。
ここまで全て、男性の仕事だ。
3本のナイフを使い分けて捌き、部位ごとにビニールで包んで冷凍保存。
これで、やっと解体作業は終了だ。

ちなみに、羊一頭で、大体10人分の肉が取れる。
聞けば、大体1ヶ月に2回ほど捌くそうだ。
無くなったら、捌くという流れらしい。

羊の解体は、観光客向けのショーでも何でもなく、今も遊牧民の生活の一部だ。

捌いた肉は、部位ごとに分け、冷凍して保存する。


ちなみに、この羊はその後ホルホグになったそう。

(ホルホグは、モンゴルの伝統料理の一つで、 羊肉の塊を野菜、塩、香辛料とともに大きな缶に入れ、さらに焼けた石を詰めて石焼きにしたもの。)

肉は熱した石と野菜と一緒に鍋に入れ、蒸し焼きにする。
豪快な羊肉料理ができた。

こぼれ話。遊牧民はお金持ち?

羊は一頭3万円。
遊牧民は、だいたい500頭から2000頭ほど飼っているそうだ。
つまり、単純に考えると、500頭で1500万、2000頭で6000万円の資産を持っていることになるのである。

さらに、羊は毎年1.3倍のペースで増えていく
ウランバートルで働く人々よりも、遊牧民の方がお金持ちということは全然あるそうで、割と衝撃だった。

放牧。ここには200頭くらいいる。


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