ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』シリーズ第5巻にして最終巻! 内田昌之訳『ミネルヴァ計画』(創元SF文庫)は本日12月11日刊行!
たいへん長らくお待たせいたしました。月面で見つかった、宇宙服を着た5万年前の遺骸に端を発する《巨人たちの星》シリーズ、『星を継ぐもの』『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』『内なる宇宙』につづく第5巻にして最終巻、『ミネルヴァ計画』がついに刊行です。
『内なる宇宙』の事件を解決したあと、地球に戻って休暇を楽しんでいたヴィクター・ハント博士を襲った驚異の事態。なんと、並行世界にいる自分自身から通信が入ってきたのだ! 地球人とテューリアンは協力し、マルチヴァースを横切る時空間移動の可能性を探る。一方、かつてクーデターに失敗して逃亡し、5万年前の惑星ミネルヴァ近傍に再実体化したジェヴレン人独裁者ブローヒリオは、ひそかに再起を図っていた……
久しぶりのシリーズ刊行とあって、既刊の内容を忘れている読者のかたがたもおられるかもしれませんが、本作は冒頭でこれまでの4巻の内容を詳細にまとめている親切設計。さらに、巻末にはシリーズ年表もついています(既刊がネタバレされておりますのでご注意ください)。シリーズ読者のみなさまは、有終の美を飾るこの『ミネルヴァ計画』、ぜひお見逃しなく。
ところで、『星を継ぐもの』冒頭で、月面に宇宙服を着た5万年前の遺骸が見つかるのは、作中では「2027年」のことなんですね。もうすぐですねー。