【創立70周年記念企画】イベントレポート「青崎有吾さん×阿津川辰海さん×斜線堂有紀さんトークショー『偏愛短編ミステリ会議』」
東京創元社の創立70周年記念イベントとして、9月はさまざまな国内ミステリ作家のトークショー&サイン会が開催されました。本日と来週はそのうち2つのイベントについて、トークショーの内容や言及された作品についてご紹介します。今回は紀伊國屋書店新宿本店様でおこなわれた、「偏愛短編ミステリ会議」のレポートです。(営業部)
青崎有吾さん×阿津川辰海さん×斜線堂有紀さんトークショー「偏愛短編ミステリ会議」
日時:2024年9月15日(日)
会場:紀伊國屋書店新宿本店
登壇者:青崎有吾さん、阿津川辰海さん、斜線堂有紀さん
人気ミステリ作家三名による編集会議風トークショー「偏愛短編ミステリ会議」とは、東京創元社が刊行した書籍に収録されている中から、登壇者それぞれが偏愛する短編を10編ずつ選び、それについて議論を深めていただいた企画です。
お三方が選んだ偏愛短編ミステリはこちらです。
青崎有吾さん選の10編
F・W・クロフツ「小包」(井上勇訳、『クロフツ短編集2』収録)
ウィリアム・アイリッシュ「高架殺人」(村上博基訳、『わたしが死んだ夜 アイリッシュ短編集5』収録)
シオドー・マシスン「名探偵レオナルド・ダ・ヴィンチ」(吉田誠一訳、『名探偵群像』収録)
エリック・F・ラッセル「さあ息を吸って」(峰岸久訳、『パニック・ボタン』収録)
シーリア・フレムリン「高飛び込み」(田口俊樹訳、『死ぬためのエチケット』収録)
シャネル・ベンツ「ジェイムズ三世」(高山真由美訳、『おれの眼を撃った男は死んだ』収録)
天藤真「白い火のゆくえ」(『星を拾う男たち』収録)
戸板康二「砂浜と少年」(『目黒の狂女 中村雅楽探偵全集3』収録)
加納朋子「自転車泥棒」(『掌の中の小鳥』収録)
深緑野分「大雨とトマト」(『オーブランの少女』収録)
阿津川辰海さん選の10編
泡坂妻夫「椛山訪雪図」(『煙の殺意』収録)
巽昌章「夜の顔」(『創元推理7』掲載)
G・K・チェスタトン「ペンドラゴン一族の滅亡」(中村保男訳、『ブラウン神父の知恵』収録)
エラリー・クイーン「いかれたお茶会の冒険」(中村有希訳、『エラリー・クイーンの冒険』収録)
ルーファス・キング「不思議の国の悪意」(押田由起訳、『不思議の国の悪意』収録)
有栖川有栖「望月周平の秘かな旅」(『創元推理2』掲載)
C・デイリー・キング「釘と鎮魂曲」(中村有希訳、『タラント氏の事件簿[完全版]』収録)
北川歩実「幻の男 現実感覚」(『 虚ろな感覚』収録)
平石貴樹「スラム・ダンク・マーダー」(『スラム・ダンク・マーダーその他』収録)
S・J・ローザン「ただ一度のチャンス」(直良和美訳、『夜の試写会』収録)
斜線堂有紀さん選の10編
バロネス・オルツィ「《バーンズデール荘園》の悲劇」(深町眞理子訳、『隅の老人の事件簿』収録)
エドワード・D・ホック「弱小野球チームを盗め」(木村二郎訳、『怪盗ニック全仕事1』収録)
V・L・ホワイトチャーチ「いかにして主教は約束を守ったか」(笠井英子訳、『ミステリーズ!vol.20』掲載)
エリック・マコーマック「刈り跡」(増田まもる訳、『隠し部屋を査察して』収録)
フィル・ラヴゼイ「宿題」(神林美和訳、『ミステリーズ!vol.56』掲載)
伊神貴世「知られすぎた男」(『創元推理21 2001年夏号』掲載)
大島清昭「影踏亭の怪談」(『影踏亭の怪談』収録)
北山猛邦「停電から夜明けまで」(『密室から黒猫を取り出す方法』収録)
榊林銘「たのしい学習麻雀」(『ミステリーズ!vol.86』掲載)
津原泰水「冷えたピザはいかが」(『ルピナス探偵団の当惑』収録)
来週はブックファースト新宿店様で開催しました、櫻田智也先生と今村昌弘先生のトークショー内容をご紹介いたします。お楽しみに!