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第34回鮎川哲也賞受賞作・山口未桜『禁忌の子』(東京創元社)本日発売です
第34回鮎川哲也賞受賞作の山口未桜『禁忌の子』が本日10月10日、公式発売日を迎えました。
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自身と同じ顔をした死体との邂逅に始まり、現役医師ならではの臨場感溢れる医療描写で刊行前から話題を呼んでいます。
(第2章まで公開している試し読みはこちら)
今回は、そんな本作をお読みいただいた作家の皆様にお寄せいただいたコメントをまとめてご紹介いたします。
錚々たる方々による心強いお言葉、気になった方は是非書店まで!
投稿作であることも忘れ手に汗握った。読者を没入させるストーリーテリングができる方だ。
青崎有吾
追わずにいられない謎、驚かずにいられない結末。医療×本格ミステリの離れ業に欣喜した。
有栖川有栖
ずっと作者の思惑どおりに操られた、実に心地よい読書体験だ。
今村昌弘
「密室殺人事件」そのものが、大きな伏線として物語の中に組み込まれている。本格ミステリーの枠を飛び越えた、傑作であると思う。
大倉崇裕
医師作家ならではの知的な謎解きとどんでん返し。医療の闇を極限まで駆使した禁断のミステリに脱帽。
久坂部羊
とにかく書きっぷりが達者で、私は作品の半ばまで読んで「これが今年の鮎川賞だな」と確信した。
東川篤哉
読了後、衝撃と余韻が心に沁みて仕事が手につかなかった。これこそ傑作の証だろう。
方丈貴恵
良質なサスペンスドラマのように、主人公が歩みを進めるたびに真相に近づいていく展開は見事のひと言。
麻耶雄嵩
罪を越えた愛が、ここにある――その祈りにも似た優しさに私は頭を垂れる。
南 杏子
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■山口未桜(やまぐち・みお)
1987年兵庫県生まれ。神戸大学卒業。現在は医師として働く傍ら、小説を執筆している。2024年『禁忌の子』で第三十四回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。