見出し画像

変わった子が馴染める街、別府

ちゃきちゃんと初めて会ったのは撮影のインタビューにも出てくる元町バーだった。初めて会った後、うちのおふくろが主催している「着物馴染」に参加したいと連絡をもらい、そこで撮影してから仲良くなり、別府温泉ルートハチハチでのモデルをお願いした。

別府の大学生は大きく分けるとAPU、別府大学、溝部学園の3校が大半で、そのうち留学生が1番多いのがAPUで、街で1番見かけるのが多いのもAPU生だ。街に飲みに行くことを除いて、学校の友達よりも地元の人とがっつり絡む学生は恐らく大学の中では少数派で変わっている人間が多い。自分よりも年上と接する機会が多くなる環境に身を置くのは好奇心旺盛か、同世代に馴染めないか、のどちらかだからだ。

ちゃきちゃんもAPUに通う個性的で面白い子だ。ファッションもそうだし、独特のオーラを放っている。「恋人が出来ても手とか繋ぎたくない」と大学生らしからぬことを言ったりする。

そういう少し変わった子が馴染めるのが別府という街なのかもしれないし、そういう人達が自然と引き寄せられて別府という街が出来上がっているのかもしれない。

どちらにせよ、別府は人と接し、会話することで面白さが倍増する街だ。今回撮影させてもらったさくら屋の女将さんがglobeのKEIKOさんの叔母さんということも会話の中から生まれた話題で、別府の面白さや人の魅力を体感している学生はまだまだ少ないように思う。

別府に縁があって別府で学んでいるのなら、是非街に出かけ、ちゃきちゃんのように別府の人との会話を楽しんで欲しいと思う。そこから生まれる刺激や発見は必ず自分の人生に活かされるはずだ。

2018.1.5 東京神父
やすらぎのある宿 旅館さくら屋「CHAKI CHAKI CHAKI」

東京神父 写真家。1978年4月20日生まれ。 別府出身、自由が丘在住。