東京神父
「神父の湯」では主に現在撮影中の「別府温泉ルートハチハチ」のメイキングの話をします。
さて、今日はいつもより少し長い話になります。 よければお付き合いください。 半年ぶりに別府に帰るのが楽しみすぎて、久々に【酔っ払って】文章を書いています。明日の朝読み返したらきっと反省するやつですが、酔った時にしか書けない本音を書いてみようと思います。得てして恋文とは青臭く、甘すっぱいものです。すっぱいという文字がおっぱいに見えるくらいには酔っています。いつものメイキングとは違う感じになると思いますが、どうぞご容赦、ご査収の程よろしくお願いいたします。 さて、今年別府で企
実際に体験してみないと分からないことなんて、世の中には溢れているわけだけれど、温泉掃除もその一つ。 別府人が何不自由なく近所の公衆浴場を使用出来ているのは当たり前だが毎日掃除をしてくれる地元の方達がいるからで、年に何回かは大掃除をしたりもする。今回「新光泉」の大掃除のお手伝いをさせてもらったのだが、本当に大変だった。僕は撮影も兼ねていたので、半分くらいしか作業はしていないのだが、それでも相当骨の折れる作業だった。 「ちょっと写真展のトークショーの前にお手伝いしよう」くらい
※この記事はネタバレを含みます。 まずは以下の記事を読んでからお読みください。 桜湯「妄想温泉」 今回のインタビューはいつもの「別府温泉ルートハチハチ」とは全く違うアプローチで書いてみた。僕がモデルさんにインタビューするのではなく、モデルのあんりちゃん目線で文章を書いてもらった、という「設定」だ。 設定だから、つまりは僕が文章を書いてる訳だけど、ノンフィクションとフィクションを混ぜて、どこまでが嘘でどこまでが本当か分からない感じで書いてみました。結論から言うと、基本出て
今回撮影した「別府八湯温泉道名人会」の副理事長を務めるみちるさんには普段から大変お世話になっている。僕にとってお姉ちゃんのような存在でもある。撮影当日も道に迷っていた観光客の方に声をかけたり、ホスピタリティーに溢れた温泉みたいな人だ。 今回のインタビューの最後に出てくる「熊八スピリッツ」という言葉。これは別府観光の基礎を作ったとも言われている油屋熊八が言った「旅人をねんごろにせよ」というおもてなしの心を大事にする精神のことで、みちるさんがインタビューで使った言葉だ。この熊八
鉄輪温泉むし湯でりのちゃんを撮影したのは2024年4月6日のこと。この日、別府市制100周年の記念事業でブルーインパルスが別府の街の上空を飛ぶことになっていた。朝6時からむし湯の撮影を行い、昼過ぎにブルーインパルス越しに撮影出来たら最高だよね、という話をりのちゃんとは前々からしていた。 朝早くの撮影に納得いっていない様子のむし湯で働いている智恵美さんは最初こそ不機嫌だったけれど、撮影が終わる頃にはりのちゃんの人懐っこさにすっかり上機嫌に。「この後、お父ちゃんが家の屋上からブ
正直、ルカとは色々ありすぎて(全部いい意味)何を書いていいか全くわからない(笑)21歳の若者と46歳のおっさんの絆なんて気持ち悪くて見てられないが、それでも前世で何かあったのかと思うくらい、同じ感性を持った彼と出逢えたことには本当に感謝している。 ルカと出逢って今回の撮影でより絆が深まった気がしていて、そうやって目を合わせて対話することの大切さを21歳の彼から教えてもらい、また別府という街の魅力に気付く。何年後かにこの記事や動画を見た時に僕ら二人は何を思うだろうか?「自然が
この日、僕は若草温泉の外観を先に撮影するためにモデルの田多さんとの約束の時間よりも1時間早く温泉に到着した。温泉前にはすでに組合長の長井さんがいらっしゃって、初めましてと名刺を渡したり、一通りの挨拶を終えて撮影を始めようかと準備をしていた。 そこへ現れたのは温泉の管理をやっているという温泉のすぐ近くに住んでいる菅さんだ。企画の説明などを長井さんと菅さんにしていると、僕も二人も別府人の血が騒いだのか、井戸端会議さながら話が止まらなくなってしまった。別府あるあるなのだが、初対面
「よだきい」という大分弁がある。大分県出身の人なら恐らく知らない人はいないであろう有名な方言だ。「進撃の巨人」のサシャが劇中で「はぁ...よだきぃなぁ もおおぉ」というシーンがあるが、これは作者の諫山創さんが大分の日田出身だからで「めんどくさい」という意味だ。 僕が中学の頃は「よだきい」というのもめんどくさいから「けじー」と言ってましたが、これは完全に「山中弁(やまちゅうべん)」だ。(当時の山の手中学校でしか使われていなかった言葉)大分の人が面倒臭がりかどうかはさておき、別
Sawa.ちゃんと初めて会った時の印象は強烈だった。見た目とのギャップもさることながら、そのキャラクターは何かが破綻しているようにも見えたし、深いコップ全部が愛で満たされているようにも見えた。 アーティストって往々にして矛盾を抱えてるものだけど、彼女の矛盾は人を幸せにも不幸せにもする感じがした。その中間はなし!と有無を言わさずねじ伏せる強さがあり、つまりそれはとても弱いこととイコールだと思う。 同じ匂いがした。嗅覚の話ではなく、彼女も愛をテーマに生きているんだと思うエネル
今回撮影した「杜の湯リゾート」さんは別府でも珍しい水着を着て入れる混浴風呂がある施設。緑豊かな庭園露天風呂は恋人や家族、友人と一緒に水着で楽しめます。広い敷地に広がる7つの温泉を皆様も是非楽しんで見てはいかがでしょうか? 観光で訪れるのももちろん良いのですが、是非別府や大分に住んでいる方に行って欲しい施設です。今回モデルをお願いした亜須華さんもとても気に入ってくれてました。 以下、文章はオフィシャルサイトより抜粋。 ●気泡泉/ジャグジー ブクブクと吹き出る気泡のマッサー
温泉のたゆたいに光が反射して、 炎のように燃え上がり、 湯けむりのように沸き立つ。 人が湯に入って初めて 湯が揺れて、躍動する。 まさに「命の湯らめき」 別府にある末広温泉は管理者の高齢化や利用者の減少などにより、 温泉の営業を諦めていた。 2021年4月1日からようやく地域の若い人達の想いと頑張りのおかげで再開することになった。 オープン前の2021年3月27日。 無料開放日にこの映像は撮影された。 (映像はこちら↓) 地域の人々の想いがそのまま宿ったように、再開を
「大仏温泉」という名前は天満にあった「別府大仏」に由来する。1989年に取り壊された大仏の歴史を後世に伝えたいという思いを込めて、自宅の敷地内にある地域住民用の共同温泉を建て替えた山村さんがつけた名前だ。 昔は山村さんの家から大仏様の横顔が見えていて、近所の天満温泉からは正面が見えていた。別府八湯温泉道のスタンプを見れば分かるが、天満温泉は正面で大仏温泉は横向きの大仏が描かれている。こういう洒落たことをするのが別府人だ。 インタビューでアスタちゃんが答えているように、大仏
別府温泉ルートハチハチは、温泉の魅力はもちろんのこと、別府に住んでいる「変態」を撮影して、別府に住む「人」の面白さを紹介する企画だ。僕の別府の知り合いはこの企画を知ってくれている方も多いので、時にはモデルさんを紹介してもらえたりもする。 加藤先生を撮影することになったのは「面白い先生がいるから是非撮影して欲しい」と別府大学の広報の方に紹介してもらったのが最初で、実際に会う前に様々な逸話を聞かせてもらい、興味を持ったからだ。卒業式に金髪に真っ赤なスーツで参加したり、学生達と一
今回撮影させていただいたのは鉄輪温泉にある温泉閣さん。昔は各地から参拝客が訪れていた一遍上人開祖の温泉山永福寺に隣接しており、宿坊として建てられ、その後旅館となって140年も経っている由緒正しき温泉旅館だ。 鉄輪のメインストリートである「いでゆ坂」に面していて、鉄輪温泉の伝統行事でもある「湯あみ祭り」の会場の一つにもなる。撮影中取り壊しの真っ只中だったヤングセンターもこの通りに面していて、温泉閣からは歩いて1〜2分の距離にある。残念ながらヤングセンターはすでに更地になってし
2013年から2021年9月までの長きに渡り、東京パフォーマンスドールの一員として活動してきた脇あかりちゃん。つい先日ラストライヴが行われ、今後も大分と東京に拠点を置いて活動していきたいと今後の抱負をブログに綴っていた。8年間本当にお疲れ様でした。 僕があかりちゃんに初めて会ったのは2019年。地元である大分県別府市のお祭り「湯ぶっかけ祭り」に参加していた時のこと。その時撮影した写真を「141歳の写真展」で展示したいとマネージャーさんに確認したことがきっかけで今回撮影の機会
「一日が出逢いで終わっちゃうんですよね」 今回撮影した円城寺君がインタビューで言ったこの台詞は、彼が実際に別府で暮らして感じた生の言葉だ。文豪みたいな名前と格好の彼が言うと妙に説得力がある。 別府の街を歩いていると、知り合いに会って立ち話して、気付いたらもうこんな時間だ、なんてことは多々ある。そのまま一緒にでかけたり、温泉に行ったりなんてこともあるし、知らない人とも仲良くなったりする。文字通り出逢いで一日が終わってしまう。僕も流れ川通りを歩くだけで3時間かかったこともある(