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【サークル活動報告】美術鑑賞サークル:第20回国立西洋美術館「モネ睡蓮のとき展」(10/14)|社会人勉強コミュニティ

皆様、こんにちは!

美術鑑賞会のちーです。

三連休中の10/14(月)にサークル20回目の活動として、上野の国立西洋美術館にて開催中の「モネ 睡蓮のとき」展を見に行きました!


1.サークルの概要

月に一回程度、皆で都内の美術館の企画展を見に行くサークルです。

西洋絵画の展覧会が多めですが、日本美術、現代アート、映画鑑賞、まち歩きなどの活動もたまに行っています。

鑑賞後は、気に入った作品を発表したり、希望者でカフェで歓談を行っています。

普段美術館にはあまり行かないという方も多くいらっしゃいますので、勉強の息抜きにお気軽にご参加ください。

またサークル登録がないコミュニティーメンバー以上の方のご参加もいつでも大歓迎です!

2.イベントの様子

今回は主催を含めて3名の方にご参加頂きました!

近年では珍しいことに、日時指定制でなくチケットは事前でネット購入or当日購入して、入場列に並ぶ仕組みとなっていました。

そのため、開館の9:30に到着したのですが、チケットを入手済みでも企画展入り口に辿り着くまで40分以上かかってしまいました。

11時頃に会場を後にしたのですが、この頃の方が購入済み列は短くなっていました。一方で当日券の購入列は1時間待ちとなっていましたが…

これから鑑賞される方は、チケットを事前に購入の上、朝一を避けて午前中に行く方が待ち時間が少ないものと思われます…

なお、公式Xにて当日の混み具合が発信されているようです!

ようやく展示室入り口に辿り着いた際には、さぞ内部も某テーマパーク並に混んでいる事だろうと思っていたのですが、列に並んでの入場制限が効いているようで、歩けない・見られない程ではありませんでした。

また、展示作品数が67点と比較的少なく、体感的に1時間もあれば鑑賞には充分なほどで、最終展示室に辿り着いた際には、正直ホッとしました。

3.感想

時代順に作品が並べられており、初期の初々しい睡蓮(と言っても50代の作品ですが)から、最晩年の抽象画のような「日本の橋」シリーズまで、その表現の変化を分かりやすく学ぶことができました。

最初に紹介されていたのは、睡蓮ではなくセーヌ河やロンドンの「チャーリング・クロス橋」の連作で、睡蓮を描いていく下地となった当時のモネの作風を知ることができます。

水分をたっぷり含んだ大気に揺れる優しい光が刻々と変わる様子が捉えられています。

特に気に入ったのは、モネには珍しいモノクロのような色彩のマルモッタン・モネ美術館所蔵《チャーリング・クロス橋》(1899-1901年ごろ)です。

印象派らしい明るいタッチの印象が強いモネなので、こんなシックな作品は新鮮でした。

それから、最初期の「睡蓮」として、同じくマルモッタン・モネ美術館の《睡蓮、夕暮れの効果》(1897)が取り上げられていました。

最初の、と言われると何だかオズオズ、というように描いたような可愛らしさを感じます。

そこから、19世紀末に世界的に流行した装飾芸術の影響を受けて、モネの作品も自宅のジヴェルニーの庭にある藤やその他の植物をモチーフとした、装飾的で華やかなものが多くなっていきます。

その一連の作品群の一つとして、刻々と変化していく沢山の「睡蓮」が描かれていきます。

そして、この時代のモネ70代の「睡蓮」が一部屋をぐるりと囲む形で展示されおり、大変迫力がありました!

写真撮影可能でしたのでいくつか載せておきます。

モネが晩年にあって「睡蓮」を200点以上も描いたのは、一部屋の壁すべてを大きな「睡蓮」の壁画で飾るという夢のためでした。

現在はパリのオランジェリー美術館でその夢が実現し、「睡蓮の間」と呼ばれています。

今回の展示ではこの、モネが目指した「睡蓮」に囲まれた部屋を再現しており、一つ一つの作品が大きく迫力を感じることができました。

既に白内障が進行していたためか、以前よりも荒いタッチで描かれている作品は、その分生命力に溢れています。

最晩年になると、視力の低下からパレット上の色ですら識別できず、絵の具の表記に頼って描いたそうです。

その頃の作品が連作《日本の橋》です。

色もはっきりと見えなかったためか原色に近い色が多く、またモチーフの形すらはっきり見えず、タイトルからようやく分かるような抽象画のようになっています。

思うように見えない苦しみが感じられますが、一方でそれでも描き切るという湧き出るような力強さを感じます。

解説によると鮮烈な赤は色覚異常によるものとありましたが、体が衰えていく中、そのような鮮やかな光が見えるのは神秘的に思いました。

最後に、ブログを書くために公式サイトの解説と作品を眺めていると、それぞれの作品の美しさを改めて感じました。

会場の混雑でつい足早に進んでしまいたしたが、もったいないことをした気分です。

モネの「睡蓮」をもっと見たい方は、今は混雑しているでしょうが、国立西洋美術館の常設展の方を是非ご覧になってください。

モネの大きな作品に囲まれた一区画があり、こちらの方が人が少ないのでゆっくり楽しめます。

今回はモネの後半生の画業を睡蓮を中心に学べる良い展覧会でした。

東京展は来年2025/2/11まで開催されていますので、お時間のある方は午前中に行くことをお勧めします!

4.今後の活動予定

今後の活動は下記を予定しています。

  • 11月:SOMPO美術館 カナレット展

  • 12月:三菱一号館美術館 再開館記念「不在」 ―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル

私は三菱一号館美術館の雰囲気が好きなのですが、メンテナンスのため1年以上閉館していました。

この度リニューアルを終え再開するということですので、早速行ってみたいと思っています!

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