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【論】かつての秀才/いまはロボット/しかも「高性能」と褒められる

二十歳までに獲得する学歴、属性、それから得られる所属、権威を神聖視して盲従し、それら特権のない者に対しては一切認めず小馬鹿にする。

特権の得てない者がたとえ金持ちになったとしても「運が良かった」などと言い訳をしてから「運が長続きするわけがない」「銭ゲバ」と罵る。

また貧乏人に対しては憐みの目で冷笑する。

自分たちの神聖な学歴の世界以外に関しては無関心の一点張り。それが古い友人で秀才だったヤツザキシロウだ。少年時代の彼の口癖が『キロキロとヘクと出掛けたメートルがデシに蹴られてセンチミリミリ』でした。

彼を見れば優秀の定義がどのような能力を持つことかよくわかる。つまりこうだ。
普通のひとは疑問に思ったことを忘れる。しかし秀才は疑問のストックを頭の片隅に常にもっている。疑問箱ってやつだ。いつも答えは突然やってくるってことを本能的にも経験的にも知っているんだ。いわゆるアンテナを張っているんだ。様々な項目を組合せ、問題に対応していく。

きっと彼はこれからも問題に対応していくだろう。問題への対応に関しては飛びぬけて優秀だからな。
でも私はそんな彼に訊きたい。
・知識を集めた先に何を見たいのか。
・カネを貯めた先に何を得たいのか。
・功名を求めた先に何になりたいのか。
しかし、彼はその質問に対する回答を持ち合わせていないし、その答えを求める気もないらしい。
彼の優秀な能力の使い道はパズルを解くように問題に対する対応のみ。私たちが住むこの社会システムがそうさせるのか。

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