労働と鍛錬1『現代〈労働〉理論』
我々は、幼い頃から労働を神聖化する社会システムの中で生きている。学校でも社会活動でも『労働は善である』『労働こそ美徳である』と教育される。この教えは我々を洗脳し妄信させ、誰もそのこと自体に懐疑心をもたなくなった。この話題を持ち出そうとすれば、途端に思考は寸断され、そこから先へは一切進めない。労働について疑問を呈する者は即座に『社会の落伍者』であり、『道徳心のない人間』と認定される。
だが私は〈労働〉のことを考えた。疑問を感じてしまった。理由はひとつだ。〈労働〉から解放されるた