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【論】人間はどうやったら真理に辿り着くのか。

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思考が自分なのか、意識が自分なのか。思考は私の意識に現れては消えていく。意識は私に姿を現わそうとはしない。いつまで隠れ続けるつもりだろうか。様々な事象に真理の片鱗が現れる。それを…
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2021年1月の記事一覧

【論】背負う男

逞しくなったな。 やっとお前もなにかを背負うようになったんだ。 そうやって傷ついた姿を見れてうれしいよ。 だってお前が磨かれていくのが確認できたんだから。 そのボロボロになった姿 美しい。 人間は背負い続ける。 でなきゃ魅力も感じないだろ。 なにも背負っていない男なんて。 醜い奴らはそれを自由と言うらしいがな。 いや、犠牲の話をしてるんじゃないさ。 問うているのは何に命を懸けるか。 誰かの為だとか、そんな歯の浮く言葉ではない。 お前の中だけの問題だろ。 架空の話やどこかの未

【論】かつての秀才/いまはロボット/しかも「高性能」と褒められる

二十歳までに獲得する学歴、属性、それから得られる所属、権威を神聖視して盲従し、それら特権のない者に対しては一切認めず小馬鹿にする。 特権の得てない者がたとえ金持ちになったとしても「運が良かった」などと言い訳をしてから「運が長続きするわけがない」「銭ゲバ」と罵る。 また貧乏人に対しては憐みの目で冷笑する。 自分たちの神聖な学歴の世界以外に関しては無関心の一点張り。それが古い友人で秀才だったヤツザキシロウだ。少年時代の彼の口癖が『キロキロとヘクと出掛けたメートルがデシに蹴ら