【赤ちゃんと英語】これだけ読めばOK 子どもの英語習得のために、0歳児の親が実践すべきアプローチ Vol. 1
子どもには英語で苦労させたくない!赤ちゃんの頃は言葉をスポンジのように吸収出来るからやっぱり生まれたらすぐに英語に触れさせておくことが必要なのか?
英語の重要性は高まるばかりで、このように考える親がどんどん増えているからか、世の中には早期英語教育の教室や教材が溢れています。また、そういったサービスのウェブサイトを見ると決まって如何に幼少期の英語教育が重要かということが書かれています。例えば、有名なディズニー英語システム(DWE)のHPをみると、
“子供は言葉を覚える天才です”
“0~3歳は脳のゴールデン・エイジです”
など、親が見過ごせない文言が並んでいます。
私も息子が0歳6か月で、初めての育児に奮闘している真っ最中なのですが、ちょうど夫と冒頭のような会話をしているところです。
ただ、そう思って何が正しい知識なのか調べるために“赤ちゃん”“英語”等のワードでググってみると、各種サービスの広告がほとんどで、どのサービスもくどいくらいに如何に幼少期の英語教育が大事なのかということを強調してくるので、もしかしてそれらは実は親を焦らせてお金を使わせる「ポジショントーク」なのではないかと思えてきてしまいました。実際、どのサービスもかなり高額で、中には100万円以上する教材もあります。
少子化が進んで子どもの総数は減っているので、営利企業であるそうした教育系サービスも必死です。
当然、商品の単価を上げて、今すぐ買ってしまいそうな巧いマーケティングワードを使って親を狙い撃ちしてくることになり、”子ども 英語教育”などのワードで検索したが最後、インスタの広告が英語教材まみれになります。
さらに、サービスの形式も様々でCDやDVD、玩具等が送られてきて自宅で教育するものや、定期的に教室に通うもの、ネイティブが教えてくれるものとそうでないもの等、かなりの幅があり、仮に早期英語教育が大事であるというのが事実だとしても、0歳児からの英語教育を考えた場合、どんなサービスを選んだらいいの?英語の教育をした場合に日本語の発達が遅れることはないの?始める最適なタイミングは?等々、色々な疑問が沸いてきて、これを宣伝文句だけで判断するのは危険だなと思いました。
そこで今回、ネットにすぐには出てこない、専門家による複数の書籍や文献、TEDでの研究者や専門家のプレゼンなど様々なソースを参考に、まずは現在直面している疑問である「0歳児の時から英語を教育するべきなのか、するとしたら何をするべきなのか」に対する答えを私たち夫婦なりに考察してみましたので、その結果を共有したいと思います。少しでも参考になれば嬉しいです。
前提として、私自身海外に住んだ経験はあり、勤め先もアメリカの会社、上司はアメリカ人、ということで日々の業務においても英語を使うので、”できる”か”できない”でいえば”できる”に分類されるでしょう。
ただ、12歳までごく一般的な日本語教育を受け、高校・大学でも留学をしたわけではないので、到底mother tongue(母国語)として使いこなせるレベルではありませんし、今後どんなに勉強してもネイティブスピーカーのようになることはないでしょう。
また、夫も留学(英語圏ではない)と、複数国での駐在経験があるので、英語は”できる”ほうですが、発音は絶望的でリスニングも苦手という典型的な日本人です。
英語ができる=すごい、わけでは無いし、英語はツールであって目的ではないと思います。実際に、英語ができても本質的なスキルや能力が無く、相手にされていない人を仕事の現場で目にしたことが多々あります。つまり必要条件であっても十分条件ではないということです。
また、母国語となる日本語をしっかりできるようになること、というのが一番重要です。
後述しますが、セミリンガル = (最近ではダブルリミテッドという言葉を使うことが多い)と呼ばれる、”複数言語を理解できるが、どちらの言語も年齢相応のレベルに達していない”、という状況になってしまっては本末転倒だからです。
ただ、英語がチャンスを増やし、世界を広げることは事実なので、息子には英語を使いこなして、様々な国や文化への見聞を深め、世界中の人とお友達になってくれたらいいなと考えています。(余談ですが、息子の名前を考える時には、日本人以外でも呼びやすく、英語でも意味を持つ名前にしました。)
さて、そんな考えのもと、少なくとも子どものうちに英語の「音」や「リズム」に対する感覚を身につけてもらえれば、というところがファーストステップではないかと思っていますが、様々な資料を基に考察した結果、以下3つがポイントであると考えるに至りました。最初に結論を記します。
0歳児の英語へのアプローチ:結論
1.0歳児の言語を識別・認識する能力が高いことは事実。但し、CDやDVD等の録音ではなく生身の人間とのコミュニケーションによる言語刺激を与えることが重要。
2.0歳児から英語教育をしても日本語の発達が遅れることはないが、「一人一言語の法則」を維持することが大事。また、長期的には母語である日本語の能力が英語習得の基礎となるので日本語の能力を伸ばすことが英語以上に重要。
3.0歳児の時に英語の音を識別できるようになったとしても、長期継続しない場合には、将来的には意味のないものになる可能性がある。但し、継続せず成長したとしても、記憶に残っている可能性が完全にないとも言えない。(つまりまだ未解明)
以降の記事で、それぞれ順を追っての詳しい解説と、取るべき具体的なアクションを記載します。
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