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【限界共働き夫婦のライフハック】Decision Fatigueを無くす

決断疲れって?


突然ですが、Decision Fatigueという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

これは、意思決定を繰り返すことによって、正確な決断が出来なくなる状態のことを言い、日本語に訳せば決断(Decision)疲れ(Fatigue)、と言えます。
この決断疲れを防ぐため、スティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグ、アインシュタインが毎日同じデザインの服を着ていたという話は有名です。
経営者や、重要な判断がつきまとう責任のある仕事をしている人に限らず、人は生きているだけで、1日で数千から数万回もの決断をしているそうです。大小問わず、個々の事象について脳みそがフル回転しているのです。

共働き夫婦のバタバタな日々


ところで、0歳の息子は先日ようやく半年を迎えました。
あっという間の半年で、もうこんなに大きくなったのか~まだまだずっと赤ちゃんでいて~と思わずにはいられないですが、
共働き夫婦としてはなかなか慌ただしい日々を過ごしています。
2人ともリモートワークするオプションがありますが、週2、3程度は出社しています。仕事しながら育児する/育児しながら仕事するって、こんなに大変だし疲れるものなのか。。。というのは自分が経験するまで理解していませんでした。
人間、どんなにわかったつもりになっても、経験してみないと絶対にわからないものです。

我が家は、家庭の運営に関し、分担は完全に公平です。(なんなら夫の方が多くやってくれているかも。)
私は産後2か月で仕事にフルタイム復帰していますし、息子も、母じゃなきゃだめということが今のところは一切ないので、育児含めて平等に協力し合っています。
ここで家事、と書かずにあえて”家庭運営”という言葉を使ってみました。
家事は女性がする、という無意識な当たり前から離れ、”家族みんなが楽しく、快適に、ご機嫌に生活を送るためにやるべきすべての必要なこと”
を”家庭運営”という言葉に込めています。

スムーズにご機嫌で過ごすための仕組みづくり


さて、夫の理解と努力、前向きな姿勢は非常にありがたく、助かっているのですが、さらに効率的/ストレスなく生活するために、家庭運営に関するルール、手順、やるべきこと、誰が/いつやるかを決めておくことにしました。
これこそが、冒頭に記したDecision Fatigue = 決断疲れを少しでも減らすために取り入れたアプローチなのですが、今のところとてもうまくいっています。

決めている事項は結構細かく、例えば;
・犬の散歩(曜日ごと)
・犬のごはん(朝は私、夜は夫)
・息子のミルク(私は朝が非常に弱いので寝起きのミルクは夫が担当)
・洗濯(何日ごと、何曜日の何時にまわすか)
・保育園に送る担当(基本的に朝の送りは夫)
・保育園のお迎え担当(リモートワークしている方が担当)
・保育園の連絡帳は送った方が書く
・お風呂はリモートワークしている方が入れる
・お風呂上がりのミルクはお風呂に入れない方が用意する
・絵本はお風呂上りに読む
・保育園に持っていく着替えや備品は送らない方が準備する
・ネットスーパーをいつ注文して、いつ受け取るか(基本的に週1回、金曜日に注文して土曜に受け取る。買い出しの時間ももったいないので、スーパーにはよっぽどの生鮮品か足りないものがあるときしか行きません。)
・食事作りは作り置きも含め夫が担当、食器洗い片付けは私が担当

などなどで、ここに書き出したのはほぼ一部です。
このほかにも、郵便ポストはいつ見るか、寝具をいつ洗濯するか、ルンバをいつ回すか、加湿器をいつ掃除するかなどなど、可能な限りありとあらゆることをやる日(曜日)と担当を決め、ルーティン化しています。

はかりしれないメリット3つ


この仕組みによって得られるメリットは
1. やったかやってないか気にする/確認する必要がない
→たとえば、犬のごはんあげた?あげてない?今日はお風呂どっちがいれる?今日お迎えいけそう?などなど、いちいち確認についてやり取りする必要がないということです。ここのコミュニケーションコストは些細なように見えてなかなか馬鹿にできず、このやり取りが減るだけで、事務的ではない、楽しい会話を増やすことができるように思います。

2. やるべきことが明確化されていることで、自分のスケジュールが立てやすい、ルーティン化することで、1日のやるべきことを認識しやすい。
→これはもはや説明不要ですが、朝起きてから仕事を始めるまで、帰宅してから寝るまでにやるべきことがハッキリしていれば、スムーズな段取りをしやすく、自分のやりたいことにも時間を割くことができます。

3. 相手がやってくれたことに対して、負い目を感じる必要がない。
都度ありがとうという感謝の気持ちを口に出すことは前提ですが、ルール決めをした時点で、お互いに納得しているので、そのルールのもとでやってくれたことに対して、過剰に負い目や引け目を感じる必要がなく、気持ちよく過ごすことができます。また、自分の担当についても、自分がやるべきことを淡々とやるだけなので、「やってあげたのに・・・!」というモヤモヤした感情を背負わずにすみます。

大袈裟なようですが、おかげさまで脳がすっきりして疲れにくくなったと感じます。体の疲労だけでなく、判断することにエネルギーを使う脳の疲労は思った以上に大きく、侮ってはいけないです。
私たちとってはこの仕組みがもたらす恩恵は非常に価値があると思っています。

一番大切なこと


最後に一番大切な大事なこととして、この仕組みは、担当の人がやっていないことを責めるために作ったものではないということです。できるときに、できるほうが、できることをやる、という姿勢は忘れないようにしています。
臨機応変に対応するということも大前提です。私も出張が多かったり、夫も会食やどうしても出社が必要な仕事があったりするので、お互い様、助け合いの精神で柔軟に対応しています。
また、息子が成長するにつれて新しい課題が見えてくるかもしれないので、そういった意味でも、このルールはアップデートしていこうと思っています。

担当を決めることが目的ではない - 最終ゴールからアプローチ方法を考える

夫婦でお仕事のボリュームや時間が違う場合は、家庭運営の割合が平等にならないこともあるでしょう。
Decision Fatigueを無くす
、ということが最終ゴールなので、その目的に沿うためはどんな方法が有効なのか、各家庭話し合って決めてみるのがよいと思います。ここに書いた、やるべきことと担当をルールとしてガチガチに決めておくのが良い方法ではない場合もあるかもしれません。他のご家庭で取り入れている工夫や良い方法があればぜひ教えていただけると嬉しいです。

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