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MBA戦国時代
先日MBAは雰囲気で決めちゃっていいという記事を書いたが、それは選ぶ側の話で、選ばれる側である各校は競争激化による厳しい時代を迎えている。
リーマンショックでMBAも不況に陥った後、徐々に近年経営が回復してきたところ、ここにきてのコロナだ。
対面での授業が難しくなる中、
MBAに行く意味は?
支払う授業料だけの価値があるのか?
等、MBAの存在意義が問われている。
また、MBAの資格自体がコモディティ化してしまったため、一定のブランド校を除くと差別化するのは大変難しい。
私が通っている学校はブティックスクールと言われるような、中規模(一学年200人ほど)で、教授や生徒の距離感も魅力の一つだっただけに、オンラインへの移行は大打撃だ。
MBA人気の高まりから競争激化によって、何が変わったかというと、人気教授の奪い合いで。MBAで何が一番コストがかかるかというと人件費、教授の給料だと思っている。
それには資金力が必要で、必然的にマンモス校が有利になる。
基本のMBA以外のプログラムの充実度を図らない限り、中小規模の学校は生き残りが厳しいだろう。
それには、ロケーションの優位性を活かした地元企業とのパートナーシップも欠かせない。MBAは通過点でしかなく、卒業後の就職もとても重要だからだ。
今まで様々な産業で、低コストとブランドの二極化が進んだように、MBAもまた同じ末路に行きつくのかもしれない。
中小企業には中小企業のオリジナリティや魅力があり、それは他に代えがたい経験だと信じているから、今の学校には二極化の流れに迎合せずに第三の道を目指しては欲しいところ。。
それは、先日の記事とも考えは同じだ。雰囲気で決めていい状況というのは、学校の多様性を前提としている。多種多様な学校があるから、生徒も自分にあったものを選べるのだ。
何にせよ、出身の部隊や会社、学校が無くなってしまうのは、やっぱり寂しい。