目に見えるものがすべて本当とは限らない。 日本人配偶者の入国について。
今回のコロナのことで、人それぞれに感じらることが多かったかと思います。考える時間が増え、必然と立ち止まって普段考えないようなことにまで頭を巡らせたり。
日々状況が変わっていく中で、 私が一番学んだことは、
「自分の好きな角度から物事を見ているだけじゃ物事の本質は理解できない」ということ。
先日、親知らずを抜くための準備で通院したときのこと。
入院の必要があるので大きい病院にとても久しぶりに行ったのですが、そこには病院の隅々にまで面会禁止の文字が。普段からあまり病院に行くことがなかったので恥ずかしながら知らずにいたのですが、院内では家族であっても「本当に重要なお知らせがあるとき以外は、面会禁止」となっていて、大切な人に会えず、辛い思いをしている人がここにもいるんだ。。。と心が締め付けられる思いでした。
院内では、多くの患者さんが点滴を付けたまま移動していたり、とても体調が悪いのかなと思う方も多くいらっしゃいました。ご家族や、大切な方に逢えず、ご自身の体調も悪いのであれば、とても心細い状況にいらっしゃるとお気持ちをお察ししします。もし自分が、今入院しているような状況だったら、重い病気だったら、同じ状況だったら、または自分の大切な人たちが同じ状況にあるのに、面会や少しのサポートもできない状況だったら。
色々と考えを巡らせました。
いつの時もそうですが、日常ではいろんなことがひっきりなしに起こっていて、なかなか周りのことを想いやる時間や、自分の蚊帳の外のことをちゃんと客観的に見ることが難しいことがあります。
人間はどうしても考え方にも癖があり、自分の好きなように、知っていることだけで物事を解釈したり、得意な思考法で人や、出来事を批判したり「あの人はこうだから」と自分の知っている、見えていることだけで誰かを解釈したり。
以前のブログで私たち夫婦の現在の状況を少し共有いたしました。
旦那さんが、現在5ヶ月ほど日本に入国できていないことについて。
私自身も様々なメディアで外国人の入国について、人々がどう感じているのか、ということを当事者として調べ、多くの方が批判的な意見や、消極的な意見を書いてあることを目にしました。
水際対策についての重要性や、国内の感染率を抑えるということがいかに重要なのかは誰もがご存知の内容かと思います。
もちろん客観的に見れば、外から人が入ってこないこと、外国人を入国させないことが、このウイルスと戦う上で一番合理的な対策方法のひとつように捉えられることは、私自身も十分に理解をしています。
外国人と普段から積極的な接点がなければ、特段重要な話題ではなく、蚊帳の外の話題であるため、「観光客も、ビジネス客も、日本に拠点を置く外国人も、日本に家族がいる外国人配偶者も」すべて一括りに「外国人」と判断されて、入国を拒絶される意味あいも、頭の中では想定ができるのです。
ただ、蚊帳の中から見れば、彼らは家族であり、私たちにとっては、大切な存在であり守られるべき存在です。
Twitterで同じような状況の方はいますか。と声をかけたら、困っている多くの方が返信をくださり、現在の状況をシェアしてくださいました。
もし今日、いつもと違う角度からこの物事を見ていただけたら、外国人の入国を必要としている方の本質的な意味を理解していただけるのではないかと思い、こちらをシェアさせていただきます。
最後にダイレクトメッセージで現状を教えていただいた方からは、こんなメッセージが。「日本にいる配偶者が自殺し、」
戦時中の話ではありません。2020年に起こっていることです。
ただ、家族と一緒にいたいと思うことが、これほどまでに軽視されるのは何故なのか。
今日少し、普段は蚊帳の外である話題を、いつもとは違う角度で見ていただくことができるのなら、
「外国人」と大きく括っているフォルダーにも「家族」の存在を書き込んでいただけますと幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
素敵な火曜日をお過ごしください。