大人で海外移住したら、現地人の友人が作れない
私はこれまで様々な記事の中でベストな移民時期についてずっと考えてきました。
特に
いつ渡航すれば、一番稼ぎ易いのか
安定した仕事にはどうやって就けるのか?
このような「生活の安定」に焦点をおいて調査を進めてきたと思います。
その上で、社会人として海外でも有用なプログラミングの実務スキルを5年くらい身につけてから、移住。
これがベスト何じゃないかと提唱してきましたが…
気がついてしまいました。
やばい、その方法で移住すると現地の親友が作れない…
なぜなら、私のシナリオでは
20代後半で、
C1レベルの語学力
実務スキル(金属加工スキルやプログラミングスキルなど)
を持って外国に渡るのがもっとも稼げるポテンシャルが高いと考えていたからです。
しかしながら、20代後半は鬼門です。
新しく深い人間関係を作るにはあまりにも遅すぎるのです…
以前ほどワクワクしない新しい出会い
私の実体験からお話しますが、20代後半に近づくと
私の中から急激に「新しく日本にやってきた外国人」と
仲良くしたいという欲が減退していきました。
というのもあまりにも「繰り返しが多すぎて」
彼らと同じ熱量で物事を見れなくなってしまいました。
もう気分はエンドレス8です。
日本に来たばかりの相手:何もかも初めて!
遂に異文化の国にやってきてワクワク
言葉の通じる現地人にも会えた。色々質問してみたい。
色んな場所にも行きたい。浅草とかお台場とか。
私:いやぁ…それ100回目だわ
100回目の来たばかりでワクワクの外国人との遭遇
色々質問されるが、その質問も300回くらいされてる。
色んな場所にはもう行った。浅草で浴衣も着たし、お台場のガンダムでも写真取った。HUBで潰れる経験は20回くらいした。日本が疲れたって言われる経験も10回位ある。
これが私の本音です。
あちらは初めての経験で楽しんでいらっしゃることを重々承知しているので大変失礼だと思うのですが、
もう、飽きたよっ!!!
嫌でも気がつくんです。
あぁもはや自分は日本に来たばかりの外国人が日本のなんでもない風景を見て感動している姿を見てもなんの知的好奇心もくすぐられないんだなと。
最初はこうじゃなかった。
本当になんでもないところでキャッキャッ写真を撮ってました。
それで楽しかったのです。
なぜなら新鮮だったから。
でもどんなに刺激的な経験も100回と繰り返せば絶対に飽きます。
そう、私は来日したばかりの外国人との出会いに飽きてしまっているんですよ。
逆に私の変態的な趣味に突き合わせると高確率で来日したばかりの外国人は顔が歪むんですよね。
例えば
西成で落ちている注射器を見つけるまで帰れま10
荒川区の激安銭湯で古すぎる電気風呂に入る
スカジャンを刺繍してもらいに出かける
とか、とか…
まぁこういうの大好きな外国人の友達がいるので、
別に気にしないんですけどね。
今更新しいメンバーが入ってこなくてもそれはそれでいいです。
来日数年の外国人との交流は未だ面白い
外国人の人との交流って結構私にとってはメリット少ないんですよ。
なんせ、仕事の紹介は頼まれるし、ビザの資料をチェックしてあげたりとか本来、金をもらってもいい作業をちょくちょくやっています。
とはいえ、それでも外国人との交流を続けているのは、知的好奇心くすぐられる「狂った奴」が必ずいるからです。
そして最近はやはり来日数年の経験がある外国人との交流こそ面白いと気が付きました。
なぜなら、独特のエピソードが日本で蓄積され唯一無二の存在になっている人が多いからです。
これが20代前半のワーホリだと、本当に数タイプに分類できるくらいしか分化が進んでいないので、多分私にはつまらないんでしょうね。
例えば
ワインの輸入業をやっていて、最近はモルドバワインがおすすめのA氏
外国人の転職エージェントを仕事にしていて、四桁プレイヤーのB氏
ケバブ屋として従業員をトルコから連れてきて働かせているC氏
彼らの人生はどれも私のものとは全く違います。
ケバブ屋の主人がいかにトルコで違法に書類を偽造して日本にトルコ人を連れてくるか苦心している話など聞くと、「そんな手法があったのか!」と感心します。
もう、ワーホリの夢を聞くのは飽きた
あともう一つだけ、自分いいっすか?
すっごい失礼な本音を言います。
もう、ワーホリの若者の夢を聞くのに飽きちゃったんですよね。
日本全国を旅行したいんだ
いつかは英語教師になってずっと日本に住みたいな
日本人の恋人がほしいな
まだ来たばっかりだから当たり前なんですが、
日本への解像度が低い彼らの話題は結局誰もが同じような話ばかりです。
これが飽きるんですよ。
で、私って知的好奇心を喰って生きてる魔人ネウロみたいな生き物なので
新しい情報くれない人と一緒にいるとゲッソリと疲れるんですよね。
私は知ってます。
大体、みんな47都道府県を回りきらず、 新宿と渋谷で遊んでワーホリの1年が終わること
結局、英語教師になって搾取されて、死んだ目で3年後くらいに 帰国すること
日本人の恋人ができるのですが、「専業主婦になれるか」で大喧嘩して別れること
もし、自分の未来が見えるとしたら相当つまんないでしょうね。
だってこんな感覚だと思うんですもの。
と、思いつつ自分の期待を上回ってくれる「狂った奴」が現れるんじゃないかと信じて未だにワーホリ外国人とたまに会ったりしますが、それでも期待を上回る奴はあまり出てきませんね。
でも、恐ろしい話ですよ?これは移民したい人にとっては。
私は現地人の30代の中では屈指の外国人にオープンな人間だと思うんです。
初めから外国人なんかと話したくねぇよ。と思ってる人も多い中、
これまで交流を楽しんできた私すら飽きてきてるって
20代後半から移民が現地人の友人つくるのは
めちゃくちゃ難しいってことじゃないですか?
キャリアか人間関係か?
ということで、結論が出ました。
移民するなら以下の2つからどちらかを決断しなければいけません。
キャリアを成功させることを選択して20代後半で渡航。
ただし現地人との交友関係は薄まる。人間関係を重視して、10代で海外へ。
ただし低学歴などになりキャリアは見込めない可能性あり。
めちゃくちゃ悩みますが…
金がなければそもそもまともな人間性も維持できないと思うので、
私は前者を選ぶと思います。
でも、結局そんな孤独を受け入れないといけないほど、
日本の生活って悪くないんで、やっぱり出ていく理由がないっすね。
ほんと移民は辛いですよ。
なぜ、この現実をみんな言語化しないんだろう
移民になったらその生活はやはり辛い部分が多いです。
でも最近気になっているのはそこじゃないんです。
なぜ、その現実を言語化してメディアに載っける人が少ないんだろう?
ということなんですよね。
いや、こんな考察は毒にも薬にもならないのでメジャーになるとは思わないんですが、海外生活した人の多くは口を濁し気味に
くらいしか言わない人が多い印象です。
赤裸々に語っちゃいけない理由があるんですかね?
最近本当に気になるのはむしろそっちです。