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イスラム教徒の女性がスカーフをつける気持ち3【どこにでもあるよオシャレ論争】
あなた!一体なんて格好してるの!みっともないからやめなさい!!
えーうっさい!今これが流行ってるんだから!
思春期の女子高生だと大体こんな会話を親として、喧嘩した経験がなんどもあるはず。歴史的に日本でも「タケノコ族」「ヤマンバファッション」などなど今から思えばびっくりファッションがイケてると思われている時代がありました。
さて、これが所変わってイスラム教の国イランになるとどうなるでしょうか。一発で「あ〜やんちゃな子だな」とわかるファッションを紹介しましょう。こちらです。
『https://withnews.jp/article/f0160831004qq000000000000000W03510801qq000013913A』参照
え、日本だったら普通じゃない?
いや、イランだったら普通じゃないんです。これはまさにヤンキー。どこがヤンキーかといえば以下の通り
1.スキニージーンズ+シャツコーデ
体のラインが見えてしまいます。これはお母さん的に「あんたなんて格好してんの!」になる案件
2.もうヒジャーブで髪を隠す気がないかのごとく裏にずらしまくるスタイル
アラビア半島のムスリムが見たら卒倒するでしょう。あちらの人のセクシーシンボルである髪がほぼ見えています。なんだあれは!?状態です
感覚が慣れてくると、逆にチャドル をきてる女性の方が信頼を感じてくる気がする。。。
3.すっごい写真慣れした感じ
ムスリムの女性は通常写真を撮られることを嫌います。しかし、この女の子達、撮られ慣れています。これは・・・!普段から自撮りとかよくしていると思われます。やんちゃさんですね
さて、さてやんちゃな方々を紹介したので一応補足として現在のイスラム教の女性のファッションの潮流について紹介したいと思います。
欧州在住のムスリム女性→脱スカーフ派
トルコ人の女性は髪を出してますね
欧州在住のムスリム女性(特に私が知っているのはトルコ系の方々)は脱スカーフの流行がありますね。スカーフしてない=かっこいいやんの感じです。(実はこれはトルコの初代大統領が西洋化政策して、ヒジャーブしてるやつ=旧時代的。というイメージを作ったのもあるんですがね。)
それに、そもそもコーランにスカーフをまとえなんて書いていないという論調でスカーフをつけない人たちもいます。
確かにこれは一理あって、コーランには「女性は大事だから、四方を布で囲った場所で守ろうね」という教えがあるのですが、スカーフ派はそれを「ほら、そうだろ。スカーフしろって意味だよ!」と考えていますが、
スカーフ反対派は「そんなことどこにも書いてないだろ!!女性蔑視だ!」と反対しています。イスラム教ってコーランは絶対って所は共通してるんですが解釈が変わるんですね。うまいことできてる。
イラン女性→カラフルなヒジャーブでおしゃれアイテムに
逆にイランでは「いやもうヒジャーブをオシャレにしちゃえばいいんじゃない?」という動きがあります。基本的に制服や公務員の仕事着は黒いチャドルとかですが、首都のオシャレさん達はさっきのやんちゃガールズ達のようにカラフルなヒジャーブで自己主張しています。
まじでオシャレやん。。。
日本のヒジャーブ→和服再利用
最後は日本のヒジャーブ事情をご紹介。実は最近和服に合うヒジャーブの開発が進んでいます。その名も和服ヒジャーブです。
こちらのサイトからチェックできますが、このヒジャーブは和服を再利用したもので非常に和服にマッチしますね。うーん洒落者です。
今回は3例ほど紹介しましたが、実にイスラム世界でもオシャレ文化があることがわかってもらえたでしょう。確かにサウジアラビアのように黒いブルカを着ることを法的に求めている国もありますが、こんな感じでゆるーくむしろオシャレにきこなしている地域もあるんです。
むしろ彼女達からすると、
ヒジャーブを外せ、差別だって?私たちはそんなことを求めてないです!これが私の信仰なんです!
と思っている女性達もいます。
なので一概に「かわいそうに」なんて思わない方がいいよという話でした。
確かに日本に入ってくるニュースは主に欧州メディアが中心なのでどうしても欧州の思想のバイアスがかかってしまいます。しかし、本当に理解するためには本人達と直接話してみることも大事です。今回の連載で少しわかってもらえれば幸いです。
それではまた次回もお会いしましょう!