「アジアン・アメリカン映画の40年」を知る マスタークラス参加受付中!
ポール・オースター原作の『スモーク』などで知られるウェイン・ワン監督は米国のアジア系映画監督の先駆的存在。フィルメックスでもおなじみのワン監督が、40年間のキャリアをもとに「アジアン・アメリカン映画のいま」を語るサイドイベント「マスタークラス:ウェイン・ワン」を12月1日(日)16時15分から有楽町朝日スクエアBで開催します。
『クレイジー・リッチ!』(2018年)、『フェアウェル』(2019年)、『ミナリ』(2020年)、『ノマドランド』(2021年)、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022年)、『パスト ライブス/再会』(2023年)…と、最近の米国ではアジア系監督の作品が毎年のように大きな話題を集めています。今年もサンダンス映画祭で台湾系米国人ショーン・ワンの初監督作『Dìdi(弟弟)』が米国劇映画部門の観客賞と審査員特別賞をW受賞して脚光を浴びました。
こうした隆盛の土台を築いたひとりが香港出身のワン監督。サンフランシスコの中華街を舞台にした『Chan Is Missing』で1982年にデビューし、インディーズシーンで注目の存在に。ディズニー傘下のハリウッドピクチャーズで撮った『ジョイ・ラック・クラブ』(1993年)は、ハリウッド・メジャーでは初めて主要キャストすべてにアジア系俳優を起用し異例のヒットを記録。「文化的、歴史的、美的に重要な映画」としてアメリカ国立フィルム保存委員会の保存対象に選ばれています。
多民族化が進む米国で、映画製作の環境はどう変化し、観客の意識や受容はどう移り変わってきたのか。日本では知る機会が少ないアジア系監督たちの必見作とは。ハリウッドの内側と外側、米国とアジアを行き来しながら独自の映画作りを続けてきたワン監督ならではの特別講義は映画好きならなら必見! どうぞご参加下さい。
日時:12月1日(日)16:15 - 17:45(開場:16:00)
会場:有楽町朝日スクエア(有楽町マリオン11階「有楽町朝日ホール」内)
料金:1000円(全席自由席)
- チケットはLivePocket(https://t.livepocket.jp/e/hpi4f)で販売中
- イベント詳細はコチラ:https://tokyofilmex.notion.site/Side-Events-TOKYO-FILMeX-2024-13a61dc6452a805dbec5f327813acb32?pvs=4
《プロフィール》
ウェイン・ワン(Wayne WANG/アメリカ/映画監督)
父親が大好きだった映画スター:ジョン・ウェインにちなんで名付けられ、香港で生まれ育つ。17歳の時、両親が医学校への進学を期待してアメリカへの移住を手配したが、芸術に傾倒し、オークランドのカリフォルニア美術大学で映画とテレビについて学ぶ。1980年代初頭に『Chang is Missing』(1982)、『Dim Sum: A Little Bit of Heat』(1985)、『夜明けのスローボート』(1989)などのインディーズ作品で革新的な監督としての評価を確立。メインストリームで制作した『ジョイ・ラック・クラブ』(1993)や『メイド・イン・マンハッタン』(2002)、インディペンデント系でも『スモーク』(1995)や『地上より何処かで』(1999)などで知られ、2007年に『千年の祈り』でサンセバスチャン映画祭の作品賞と男優賞をW受賞。2016年にはビートたけしと西島秀俊が共演した『女が眠る時』を監督、サンディエゴ・アジアン映画祭で生涯功労賞を受賞した。現在、サンフランシスコとニューヨークを拠点としている。