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調理例:10,000人のブラックポークカレー(追記あり)

※※工程4のところに2点ほど追記しました※※

5月2日、全国同日開催的ムーブメントとして開催された「#おうちで10000人カレー」「#10,000人カレー」。

これに向け、僕からは新作レシピの「10,000人のブラックポークカレー」を提供したわけだが、作って見たという方々から「正解を見たい!」という声を頂いたので、一応、レシピを考えた本人が作るとこーなる!とゆーのを、写真と簡単な説明で紹介させて頂く。

とは言っても、全部の工程を細かく説明・解説すると、多分、読むのに1時間以上かかる物になりそうだから(ちょっと大げさかw)、ざっくりとお見せする。 

もし、これを見てよくわからない点とか、疑問点等があれば、お気軽にお問い合わせください。(時間のあるときお返事しますw。)

でもまぁ、正解なんてのは作った人の数だけあるわけだから、僕が作るのも、「へ~。」程度に流して見てもらうのが丁度いいかと・・・w。

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10,000人のブラックポークカレー 

材料と分量は、このリンク先を参照してもらうとして、最初に玉ねぎの切り方を写真で解説。

・玉ねぎ:1個(250g) ※繊維方向に半分の長さで2~3mmの厚さでスライス 

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※赤い線は玉ねぎの繊維方向。

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※黒い点線は最初に包丁で切った切れ目。(繊維方向の長さを半分に切った切れ目)

2~3㎜の厚さでスライスする理由はいろいろあって説明すると長くなるので割愛するが、ごく薄いスライスだと、このあとの調理方法では玉ねぎの甘さを引き出し難い。だから、頑張って薄くスライスする必要は全くない。というか逆に、薄いスライスはNGだ!w。

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【作り方】

1:フライパンに油をひき玉ねぎと塩を加え、焼きつけながらヒグマ色になるまで炒める。(途中差し水)

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「焼きつけながら・・・」 というのは、こーゆー状態。

僕のメシ通の連載レシピ「でらいつカレー」とか、水野仁輔の本(数年前のヤツ)を読んだことがある人なら知ってると思うが、玉ねぎ炒めの”前半戦”は、強火で放置して「焼く」イメージで炒めるとよい。

※「塩を加える」のは、玉ねぎの中の水分を出しやすくするため。

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「ヒグマ色になるまで炒める。(途中差し水)」というのは、こーゆー感じ。

差し水のタイミングは適宜だが、玉ねぎが本格的に焦げそうになったら加えるのがよい。タイミングが早すぎたり、水の量が多すぎるとなかなかヒグマ色にならないし、遅すぎると完全に焦げてしまう。ヒグマ色を目指すには、焦げ付く一歩手前までどれだけ我慢できるかが勝負どころw。なお、焦げ付きはフライパンの表面に玉ねぎの繊維が張り付くようにしても起こるので、そこをしっかり刮ぐ(こそぐ)のも重要。

僕の思う、玉ねぎ炒めの工程における「差し水」の主な効果は4つ。炭化抑制、褐色化促進、組織軟化促進、脱水促進その他には、効果ではないが、時間稼ぎのため(鍋中の温度をいったん下げるため)加えることもある。

ちなみに、「ヒグマ色」てのはコノ感じねw。

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2:GG水を加え、ゴリラ色を目指しながら水分がなくなるまで炒める。

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GG水ってのは、ジンジャーginger・ガーリックgarlicを水で溶いたもの。

「ゴリラ色を目指しながら水分がなくなるまで炒める。」とゆーのはこんな感じ。(※上記写真、すでにゴリラが結構いるけどねw。)

※特にレシピには書いてないが、GG水を加えた後も、鍋中の状況に応じて差し水をしながら炒めるとよい。・・・ヤバいと思ったら、すかさず差し水であるw。


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※基本的にここまでは「強火」で炒めている。

この工程が終わった後(あるいは、トマトピューレを加えた後の工程が終わった後)これを少し食べてみて、香ばしくビターな風味がありながらも、甘さが感じられれば成功(※塩も入ってるからしょっぱさもある)。甘さが感じられず、コゲ味が過ぎて食べられたもんじゃない場合は、失敗w。そんなときは潔く作り直した方がいいねw。

ゴリラ色。(googleの検索結果ですよw。)

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3:トマトピューレを加え、水分がなくなるまで炒める。
 >黒い炒め玉ねぎの完成 ※できればこれを一晩冷蔵庫で寝かす。

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トマトピューレを加えた後は火加減を下げ(※)、ピューレをしっかり混ぜ合わせながら炒めることが大事。

※玉ねぎの状態によっては火加減は下げなくてもよい。また、ピューレを加た後でも状況に応じて差し水をする。

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黒い炒め玉ねぎの完成。 水分ぽく見えるのは油分。

出来ればこれを冷蔵庫で一晩寝かす。寝かす理由は、メイラード反応(多分w)をさらに進行させるため。1~2時間といった短時間の場合は、冷蔵庫でなく常温でOK。

※タッパー等に移して寝かす場合は油も余すところなく入れるように。

時間がある方や実験ごころが旺盛な方は、この黒い炒め玉ねぎを冷蔵庫で1~2週間くらい寝かせてみるといい。メイラード反応(かどうかは、僕自身その専門家ではないので正確にはわからないw)が進んでさらに黒くなるから(※)。ただし、状況や環境次第では腐ってしまう恐れもあるので、そこは、自己責任で!w。

(※冷蔵庫に入れたまま忘れられてた味噌がガッツリ黒くなってる経験あるでしょ?。え?ない?。僕はしょっちゅうw。多分あの反応と同じことが起こっているのだろう。)

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4:別のフライパンでパウダースパイスを弱火で焙煎し、バターを溶かしペースト状にたら野菜ジュースを加え、弱火のまましっかり混ぜ合わせる。

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パウダースパイスが濃いめの茶色になるまで、弱火で丁寧に焙煎する。

※※追記1※※ このレシピのパウダースパイスの総量は控えめです。スパイスのパンチが欲しい場合は、全体的に増量してみてください。

※ホールスパイスは強火で焙煎するが、パウダースパイスは弱火が良い。

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バターを溶かし終わったときに黒っぽいペースト(ピューレ)状になるのがベター。

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野菜ジュースは「ほうれん草系」の緑の物(※)。野菜汁65%以上、果汁35%以下くらいがおすすめ。(50%50%とかだと甘ったるいかも。) 

※トマトやニンジン系の野菜ジュースだと、黒く仕上がりにくいから、ブラックカレーにするなら避けたいところ。

※※追記2※※ 果汁入り野菜ジュースだと「ちょっと甘すぎるかも?」というご意見を頂きました。そんな方は、野菜ジュースを半分にしてその分をただの水とか赤ワインに代える、あるいは、野菜ジュース全量を「赤ワイン」に代えてしまうのも手です(赤ワインを使う場合は沸騰させてアルコール分を飛ばす必要あり)。全量を赤ワインに代えると、もともとのレシピとはかなり違う味のカレーになってしまいますがw、もしかすると、そっちの方が酸味が入って美味しいと思う人が多いかもしれませんね。 ご意見いただいた方、どうもありがとうございました!

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5:3の炒め玉ねぎを加えよく混ぜ合わせたら、一度沸騰させる。

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この写真は、すでに沸騰が収まったところ。

沸騰させる理由は、ソースとしての味のまとまり(一体感)を作るため。

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6:別のフライパンで豚バラ肉を焼き色が付くまで焼き、5に加えごく弱火で20分程度煮込んで完成。
※必要に応じて塩味を調整。

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厚めのバラ肉なので焼いていくうちに脂が溶け出す。脂(油)が多すぎると思ったら、キッチンペーパーなどでふき取ってもよい。ただし、取り過ぎるとうま味も取ってしまうことになるので、ほどほどに。

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肉から出た脂(油)ごと加える。

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ごく弱火というのは、表面が沸々とする程度。時々かき混ぜたり、鍋底を刮ぎながら煮込む。20分程煮込む理由は厚めの肉を柔らかくすることと、全体的に味をまとめる(一体感を出す)ため。 だから、10分でいいと思う人は10分でもいい。そこは好みの問題。目指す仕上がりの状態になるまで、好きな時間煮込めばいい。こんなこと言うと元も子もないが、重要なのは煮込み時間ではなく、煮込んでどういう状態にしたいかである。


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10,000人のブラックポークカレー 

どーです。まーまー黒いでしょ?w。

トマトピューレを使ってる分、ほんのり赤っぽさは残るけど、十分、ブラックカレーと言って差し支えないカレーだ、と、自分では思っているw。

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 ちなみに、ゴリラ色玉ねぎを作らずに、ブラックカレーを作るなら、このへんの飛び道具を使えば簡単。特に竹炭パウダーとか、一発で真っ黒くなるからw。

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左はゴリラ玉ねぎで作ったカレー。右が「竹炭パウダー」を入れたもの。

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竹炭パウダー入れると、わざとらしい黒になるよね~w。

盛り付け例。

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竹炭カレー。いや~ん、真っ黒w。

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ちなみついでに、

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この手のやつが黒いのは、だいたい黒ごまペーストカラメル色素

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物によっては、焦がしにんにく香味油とか、ブラックジンジャーエキスとか、いろいろ黒っぽいもんが入ってる。

お店で出してるようなブラックカレーも、だいたいこーゆー色素的なもんを使ってる場合が多い。使ってない場合は、今回紹介したレシピのように、加熱によって材料を黒くすればメイラード反応とかカラメル化とか)、元々が黒っぽい材料や色素みたいなものを使わずとも、このくらいは黒くできるのだ。

(今回のレシピだと、ブラックペッパーパウダーは元々黒い材料だなw)

というわけで、当初想定してたよりいろいろ書き過ぎたがw、これが先日紹介した、10,000人のブラックポークカレーの調理例である。

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紹介したレシピを再現してみて、よくわからない点とか、作ってみたけどうまく行かなかった、「これ、分量間違ってませんか?」 等々…。ご質問、ご指摘、あればお気軽にコメントください。

時間のある時、回答します。(時間のある時ねw)

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