ブラオケ的名曲名盤紹介〜マニアックな世界へようこそ…〜 #5「独特な曲集」
今回は、クラシックのジャンルに入りはするものの、なかなかに特徴的な曲について話していきたいと思う。
皆さんは、「音楽」と聞くと何を思い浮かべるだろうか。吹奏楽をやっていた人たちからすれば、きっとそれは自分がやっていたマーチや、コンクールの自由曲、定期演奏会でやっていたJポップや、アンサンブルでやっていた少人数編成の曲が思い当たるかもしてない。
はたまた楽器をやっていないという人であれば、Jポップや、ロック等が思い浮かぶかもしれない。
楽器をやらない人からすれば、クラシックや吹奏楽は、中高の部活にあったもの、あるいは、(大変申し訳ないが)聞いていると寝てしまうものらしい(筆者友人談
今回は、音楽をやっている人なら知っているかもしれない、また音楽を知らない人でも楽しめる、不思議な曲について、いくつかあげていく。
【4分33秒】
こちらは、アメリカの音楽家、ジョン・ケージが1952年に作曲した曲で、楽譜では4分33秒が指定されているが音は一つもない。3部構成になっているがすべて休みである。
ピアノの譜面もあるが、オーケストラで行っているところもある。
この譜面を、買うか、買わないかは個人の価値観が試されるところだが、気になるかたは、一度見てみるとおもしろいかもしれない。
【タイプライター】
「タイプライター」は1950年、アメリカの音楽家ルロイ·アンダーソンが作曲した曲で、演技力がなかなかに試される曲である。
実際に、色々な楽団の「タイプライター」を聞くと、それぞれの楽団の色がでていて面白い曲である。
タイプライターの代わりに、打音はマリンバ、行替えの音をトライアングルで演奏しているところもあるができればコミカルな表現もしているタイプライターを使った演奏を一度は見ていただきたい。
【ティンパニとオーケストラのための協奏曲】
こちらは一時期Twitterを騒がせた、「ティンパニの皮を突き破る曲」である。
この曲は、2015年にベルゲン·フィルハーモニー管弦楽団によって演奏された。
最近では、神奈川フィルハーモニー管弦楽団が、この曲をやったことで話題となっている。
楽譜には確かにティンパニに突っ込むよう画像の指示がある。
だが、ティンパニを一台多く用意して、皮も用意してとなると、費用も労力も普通よりかかるため、なかなか生で聞ける機会がないのが残念なところである。
【ピンポン協奏曲】
最後は、こちらピンポン協奏曲である。
最初はバイオリンのソロから始まる現代曲だが、段々と様子がおかしくなり、最後は勢いの良い終わり方をする作品となっている。
以上、特徴的な曲をいくつかあげたが、他にも不思議な曲、面白い演奏方法の曲は多く存在する。
ユニークな曲を探してみるのも面白いかもしれない。
文:うめ