ブラオケ的ゲーム音楽名曲名盤紹介〜玉響の記憶〜 #4『ゼルダの伝説』
5月12日(金)、「ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom」という一つのゲームが発売された。
発売元は任天堂、ディレクターは「ゼルダの伝説 時のオカリナ」等にもたずさわった青沼英二、前作「ゼルダの伝説 Breath of the Wild」にたずさわった藤林 秀麿をはじめとて作製された、任天堂中でも長きにわたって人気を誇るゲームの最新作である。
「ゲーム休み」なるものを取ろうとする人が現れ、(私も休みたいと思ったがそうは上手くいかなかった)、発売から二週間たった今も、「クラフトに忙しくて姫を助けられない」という人が続出したりと、その操作性の自由さに多くの人が魅了され、抜け出せなくなっているこのゲームだが、その抜け出せない理由には音楽も一つの要因だろう。
ゲームが発売される前には、もちろん予告の広告が流れることとなる。
ゼルダの伝説も例外ではなく、YouTubeにてそのトレーラーが公開されている。
上記が初めのトレーラーである。
序盤から、ピアノのキラッとした音から入り、焚き火を連想させる火の音と民族楽器の音が響いて、不穏さをかなでている。
ネタバレはなるべく控えるが、ゲームの始め、舞台はこの不穏な空気から始まると言わんばかりのトレーラーの始まりである。
そのあとに繰り出される壮大な音楽は、実際にゲームを進めるなかでも流れる音楽だ。
今回、ゲームの舞台は、空と地面、果ては地下までもが冒険の対象となる。
もちろんBGMもそれぞれ違い、「開発者に聞きました」のアンケートには、それぞれの場所へ移動する際の音楽の切り替わりをどうするか、が難しかったとのべている。
その言葉どおり、どこをとっても違和感のない、流れるようなBGMの入れ替わりがあることで、敵が現れたときの緊張感、村についたときの安心感、新しい場所にたどり着いたときのワクワク感といった、ただコントローラーを動かすだけでは味わえない楽しさが味わえるのだろう。
また、その他、トレーラーの音楽だけでなく、実際のゲームを進めていった際のちょっとした効果音や、ボス戦などに、歴代のゼルダの伝説の音楽が入り込んで、かつ、アレンジされていたりと、どこまでも要素が盛りだくさんであるのが、音楽としてのこのゲームの魅力でもある。
前作、「ゼルダの伝説 Breath of the Wild」では、発売あと、BGMや各キャラのテーマソングを集めたコンサートを行っていた。
また、トレーラーの音楽等をあつめたCDも発売している。
今回の「ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom」も、「ゼルダの伝説 Breath of the Wild」に負けない音楽の壮大さがあることから、個人的にはこのゲームの今後のイベントにも注視していきたい。
(文:うめ)