ブラオケ的名曲名盤紹介コラム~ブラオケ珠玉の演奏曲集~#4「クラリネットキャンディ」
今回は 8/4(日)に開催される当団の第 19 回定期演奏会の演目より、我々クラリネットパートが大活躍する「クラリネット・キャンディー」をご紹介します。
作曲者はアメリカ出身のルロイ・アンダーソン。クリスマスソングの定番となっている「そりすべり」や、テレビ番組や運動会で BGM として使用されている「トランペット吹きの休日」の作曲者でもあります。
アンダーソンはクラリネットという楽器の音域の広さ、音域による音色の違いからくる多才さ、アルペジオやトリルも自由自在な機能性の高さが魅力だと考えており、それらのテクニックを駆使して「クラリネットキャンディー」を作曲したと語っています。
タイトルから察するに、常に動いているクラリネットの旋律は可愛らしいカラフルなキャンディーが飛び跳ねたり転がったりしている様子をイメージしているのかもしれません。
全体的にはスラーが多く滑らかに流れていく曲調ですが、曲の中盤にはクラリネット奏者泣かせの低音と高音を行ったり来たりの跳躍もあります。
個人的な話になりますが、クラリネットパートの筆者がこの曲と出会ったのは 1◯年前の大学生時代のことでした。東京セレーノクラリネットオーケストラというクラリネット族のみで構成されたオーケストラの CD の中にこの曲が収録されていたのです。クラリネッ
トだけでこんなに音の厚みが出せるんだ!しかもなんかキラキラしてる!と感動したのを覚えています。東京クラリネットアンサンブル による 8 重奏版もおすすめです。
クラリネットファミリーにしか出せない可愛さや温かみが詰まった演奏となっていますので、吹奏楽版と併せて是非聴いてみていただけたら嬉しいです。現在当団にはクラリネットパートの団員が 2 人(!)しかいませんが、団員が増えてクラリネットアンサンブルでこの曲を吹ける日を心待ちにしています。
クラリネットがこれだけフィーチャーされている曲も珍しいと思うので、クラリネットの魅力を存分に伝えられるよう、演奏会に向けてパート一同気合いを入れて練習します!
ぜひ浅草公会堂にお越しください!