防災×イノベーション:未来を創造するアイデアソンイベント - レポート
2024年8月10日、TiB(東京イノベーションベース)にて
「もしも」に備える安心を。
防災×イノベーション〜アイデアソンで未来を創る〜 が開催されました。
第一部: 過去の災害から学ぶ
阪神・淡路大震災の被災者である乾氏と、
元海上自衛官で防災士の大林氏が登壇。
乾氏は、震災発生から72時間の自身の体験を振り返り、
当時の状況や避難生活の厳しさ、
そして「あればよかったもの」について詳細に語りました。
大林氏は、自身の被災経験と災害派遣での活動を踏まえ、
災害時の行動に絶対的な正解はないこと、
多様な価値観に基づいた行動と共通認識の重要性を訴えました。
第二部: 地震予測の可能性と課題
北海道大学 名誉教授 日置氏による講演では、
地震予測、特に短期予測に関する現状と課題について解説がありました。
地震学者の間では短期予測は不可能という考え方が根強いものの、
近年、上空の電離層における異常や地震直前の断層滑りの検出など、
新たな可能性も示唆されています。
第三部: 若きイノベーターの挑戦
武蔵野大学に通う竹内氏は、
自身が開発中の防災サービス「PANIBO(パニボ)」について発表しました。
「PANIBO(パニボ)」は、
QRコードを読み取るだけで
最寄りの避難場所までの経路や必要な情報を
瞬時に得られるサービスです。
竹内氏は、パニックを防ぎ、
被害を減らすという理念のもと、
自動販売機との連携などを通じた
「PANIBO(パニボ)」の普及を目指しています。
まとめ
今回のイベントは、
被災経験者、専門家、そして未来を担う学生起業家が一堂に会し、
防災について多角的に考える貴重な機会となりました。
彼らの経験や知見、
そして新たなアイデアは、
より安全で安心な社会の実現に向けて、
私たち一人ひとりができることを考え、
行動していくための大きな刺激となるでしょう。