GoToトラベルに関する情報から行動経済学へ繋ぐ
日経新聞記事を眺めていたら「GoTo 割引制限続々」という記事が。
GoToトラベルとは
「Go To トラベル」は、1人2万円(日帰りは1万円)を上限に旅行代金の半額相当を支援する制度。利用回数に制限もありません。
ところが、旅行代理店が利用上限や利用回数に制限を設ける動きが出てきてるようです。
各社の対応
NTTドコモが運営する予約サイト「dトラベル」は、一時的に割引商品の販売を中止。
楽天が運営する「楽天トラベル」は9日以降の予約について、宿泊料が最大35%安くなるクーポンの利用を1人あたり1回、1部屋に限り、ツアーも1回までとした。
リクルートライフスタイルが運営する「じゃらんnet」は10日午前2時以降の予約について、1人1泊あたり1万円以下の場合に限って最大35%の割引を適用し、1万円を超す場合は最大3500円の上限を設けた。
何故、制限を?
何故、こういった動きが出てるのかというと予算の配分額と、その決定の時期に問題があったようです。
観光庁は7月の事業開始時、予算の2割程度について各旅行会社や宿泊施設の2019年度取扱額に基づいて配分枠を設けた。残り8割程度は今後の販売計画などに基づき配分
GoToに関わる原資は「GoToの事務局」から出ていますが、そのお金が予約サイトに行き渡っておらず。その状態で予約を受け続ければ自社負担になってしまう為、急遽制限を設ける事態となったということのようです。
この記事を見て思ったこと
私はこの記事に対して「不甲斐ないなぁ」とか「何やってるんだ」と思う前に、「行動経済学」に出てきた「アンダーマイニング効果」を説明するのにうってつけの材料だなと感じました。笑
アンダーマイニング効果とは
通常、私たちは報酬がある方がやる気が出るものですが、時として報酬がやる気を阻害する事があります。
恐らく今回のGoToキャンペーンの有無に限らず、元々旅行好きの人達って一定数以上いたかと思います。
で、旅行好きの人達はGoToキャンペーンがなくても旅行に行ってたと思うんですね。実際、コロナ後にも旅行へ行ったと言う話を何人かから聞いています。
そこへGoToキャンペーンがやってきた。
恐らく旅行好きの人達はウキウキ、ワクワク。普段行けないとこに行こうかとか、どうせならあそこも、ここもとか、想像を膨らませたかと思います。
普段、そこまで旅行について考えてない私ですらウキウキしたので旅行好きの方々にとっては物凄くインパクトあったんじゃないでしょうか。
ところが、今回この事態。
予定されてた報酬が受け取れない!
しかし、今後また予算が追加される可能性がある。なにせ予算の2割は使い切ろうとしてますけど、まだ8割あるとされてますからね。
となると、どうするか?
待ちの一手ですよね。
きっと多くの方は、またキャンペーンが始まるのを待つと思います。
旅行好きだった方でさえ、待ちを選択する人多いと思います。
これがアンダーマイニングの効果です。
アンダーマイニング効果とは
今の内容を要約するとこうです。
旅行好きの方々はGoToキャンペーンが無くても旅行へ行っていた。
ところがGoToキャンペーンの恩恵を受けれないと知った途端、旅行へ行く計画を辞めてしまった。
本来、報酬が受け取らなくてもおこなっていた行為を「報酬が受け取れない」という理由でしなくなってしまった。
人間とはヘンテコな生き物なのである。
というような人間のヘンテコで面白い行動心理が沢山この本に書かれていました。笑
最後は紹介になってしまいましたが、色々な情報を知っておくと、こうやって関連付けてひとつのストーリーに仕上げることが出来る。
こういうのって楽しいですね。
ここまでお読み頂きありがとうございます!
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