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80を過ぎてなお多彩な表現に挑戦するイギリスの重鎮〜デイヴィッド・ホックニー展(11/5まで)

油彩、アクリル、クレヨン、そしてiPad、AR、動画と多彩過ぎます。見どころが多い展覧会ですが、《ウォーター近郊の大きな木々またはポスト写真時代の戸外制作》と、《ノルマンディーの12か月》は圧巻。

前者は油彩の50枚組みで縦4.5m、横12mの大作。アトリエでは全ての絵を俯瞰することはできず、デジタルでバランスを調整した苦労などメイキングの動画も流されてます。

後者は、90mのその長さは、横山大観の生々流転を彷彿させます。iPadながら、湖面の反射、川の流れなどの描写が秀逸。近くでみるとそうでもないのだが、少し離れて見るとそれっぽくみえるのはベラスケスのよう。

パンデミックの後、iPadで窓辺の風景の描いた動画作品は、どういうふうに描かれて行くかがわかり、ホックニーの画力の高さが垣間見られれます。

キュビズム的多視点の写真の発展系なのか、9分割された動画をバラバラに撮影して一つの作品に再構成する発想も面白いです。

今年の五本指に入る展覧会かと思います。
一階のみ撮影可能。

#デイヴィッド・ホックニー展
#東京都現代美術館
2023年7月15日(土)~11月5日(日)

#現代アート
#美術館巡り
#アート巡り

皆さまのお気持ちは、チケット代、図録代とさせていただきます。