僕は昔から新しもの好き
コロナウィルスに制圧された感の強い中、また月曜日が始まった。
昨日もスーパーにはトイレットペーパーもティッシュもなかった。紙おむつは棚に残っていた。品切れになる商品とそれ以外の違いがどこにあるのか、誰か経済学者が調べてくれればいい。ひょっとしたら、もう経済学的古典が存在しているのかもしれない。
朝のニュースでも世界各国で、人がたくさん集まるものを禁止し、あらゆる国が、他国からの人の流入を制限しようとしている。グローバル化の逆回転が起こっている。いろんな会社の在庫が切れるあたりから、物価上昇と不景気の共存する、スタグフレーションという魔物が登場しそうな気配がする。
人々の不安を一掃するニュース(70%ぐらいの真実でいい)が欲しいところだ。
僕の日常ルーティンは、日本の新聞が休刊日なので、Duolinguoのフランス語から始まり、早朝の長風呂の中での、Podcast Listeningと若干順番が変わった。
ニューヨークタイムスのThe Timesというポッドキャストは聞くことが多い。今回は、特集で、今夫婦でコロナウィルス感染で待機状態になっているTom Hanksの話だった。思いやりが胡散霧消してしまった今の世の中で、Tomがいかに普通にいいひとかという話だ。
エピソードを聞きながら、ポッドキャストの概要情報を見ていたらAudmという新しい配信サービスのことが書かれていたので、早速、そのサービスを探してみた。
New YorkerやAtlantic,Wiredなどの一流誌の記事を、読み上げの声を聴きながら読めるというサービスだ。
同じようなサービスとしてはBlinkistがある。
AudmとBlinkistの違いは、Audmが雑誌のコラムが対象なのに対して、Blinkistはビジネス書を人間が要約し、要約したものを読み上げを聞くということだ。
同じように、Long form(長文形式)離れへの対応が目的だ。
あとかすかな違いは、Audmの場合はBlinkistと違って、読み上げと対象行の移動が同期していることである。これは案外便利かもしれない。
雑誌と書物の要約。どちらが好きかという趣味の問題が大きいかもしれない。
僕はニューヨーカーやAtlanticのコラムが読める/聴けるAudmの方が好きかもしれないなあと思っている。
ともに有料。大体年間7000円前後である。
しかし僕はほんとに新しもの好きだなあと思う。子供の頃からの習癖なので、治らない。対象とする分野は広がりはしないのだが、こと読書ということに関しては、あらゆる実験をしてみたくなるのだ。
外に出ないことが世の中の趨勢にあっているとすれば、その点、読書好きという性格は満更悪くもない。