見出し画像

第20回:配信プレイバック(11〜19回)

 東京西側放送局は、ライター、編集者、記者の3人がカルチャアな話題で盛り上がるWebラジオ。鹿間、大丘、中田は、これまでの配信で何を話してきたのか。ぼちぼちと振り返っています。

◇配信内で出てきたキーワード

ネットミームが女子高生発文化に/デコードの必要のない立場/『蜘蛛ですが、なにか?』/『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』/スニーカー文庫/貴種流離譚/アーキタイプ/陰謀論/配信後記/主観はあてにならない/ADHDを判別する/アウト設問/『オルタネート』のドラマ化/繭の輪郭/「そんな読み方はしてくれない」/圧倒的喫煙所感/千葉雅也の煙草論


◆東京西側放送局について

 東京西側放送局は、東京都の西側に住むWebメディア記者、フリーライター、出版社編集者の3人がお届けするラジオです。 暗い・気持ち悪い・嫌われがちという文化系3K職業を生業にする私たちが、仕事では取り上げ辛いトピックについて真面目に考え、面白おかしく吐露しています。
詳しくはこちらの記事で!

・・・

◆第11回:「オジサン構文」の謎

なぜ「オジサン」は「オジサン」構文と呼ばれる文章をメールで送ってしまうのか……。「オジサン」構文がもたらす嫌悪感の正体とは……。将来誰かを嫌な気持ちにさせる文章を書かないように、つまり「オジサン」構文を送りつけてしまう「オジサン」にならないように、今のうちから考え、備えておこうという回。

喋りの文章化/絵文字/読点の多さ/ブレス/感覚ベースのアップデート/キメラ/その人自身の問題/卑しさ/性欲の見え隠れ/ウケ狙い/ユーモア/受容しきれてない自己イメージ/内田樹/ジェネラライズ/デコードのされ方

・・・

◆ 第12回:どこまで流行る?! “なろう系”の謎

一大ブームを巻き起こし、いまや小説の定番ジャンルとして定着した感すらある“なろう系”。いったいなぜ“なろう系”はここまで多くの読者に愛されるのか。そして、人気があるにもかかわらず、なぜ“なろう系”は小馬鹿にされることが少なくないのか。3人で考えてみました。

異世界転生/なろう系/追放系/復讐/タグ/ここじゃないどこか/『転スラ』/2000万部/ゲーム的/不確定要素がないから脳死で読める/約束されたカタルシス/落ち込むと批判が高まる/エドガー・ライス・バローズ/『火星のプリンセス』/『GANTZ』/挫折がない/『ダンジョン飯』/物語が常に絶頂/読者と作者の交流/中世/ナーロッパ/装置としての物語世界

・・・

◆ 第13回:Aマッソ・加納愛子が小説『ステンドグラス』で描いたもの

地上波バラエティ番組のレギュラーに抜擢され、初めて上梓したエッセイ集は業界関係者からも高評価。お笑い芸人、Aマッソ・加納愛子の勢いが止まらない。そんな彼女が次に挑戦したフィールドは「小説」。『ステンドグラス』には何が描かれ、何が描かれなかったのか。表題“ステンドグラス”の意味とは。いつものように3人が語りこんでいます。

THE W/お笑い芸人としての地肩/関西弁の会話体の強さ/セトウツミ/比喩の解像度/純文学しぐさ/ショーマストゴーオン/ひねくれの度合い/心情と行動との結びつき/文章である必要性/コントの台割/メタってない/等身大/ステンドグラスの意味/世紀末リーダー伝たけし!/ツッコまない/芸人によるマネタイズの多様化

・・・

◆ 第14回:世界の「オカルト」

いったいなぜ「オカルト」はこれほでまでに人々を魅了するのか。日本でのオカルトの受け入れられ方と海外のそれには違いがあって……。世界中、いつの時代も一定層を夢中にさせる「オカルト」的な物事について考えてみる。

幽霊/妖怪/未分化/第一次オカルトブーム/『アンビリバボー』/人体発火現象/ゾゾゾ/世界の心霊系Youtuber/「日本は何も起こらないけど、海外は検証が始まることが多い」/「中東は心霊現象が起きまくる」/科学に対する信頼/アニミズム/面白がる/約束事/資本主義の成熟度合い/ヤラセに対する忌避感/『USO!?ジャパン』/フェイクドキュメンタリー/『世界残酷物語』/神秘性

・・・

◆ 第15回:「オカルト」を「オカルト」たらしめるもの

前回配信に引き続き……。いったいなぜ「オカルト」はこれほでまでに人々を魅了するのか。そもそも「オカルト」とはいったい何なのか。「オカルト」を「オカルト」たらしめるさまざまな要素について考えてみる。

説明をしようという気概/絵を描く/『やりすぎ都市伝説』/関暁夫/トランスヒューマニスト党/思考実験/フランス陸軍はSF作家を招聘/見えない将来に対する見通し/予言書/オカルトは過去に対する眼差し/科学的根拠がある=普遍的というわけではない/考古学的な考証/断絶した時間を結びつける/オカルト的な手法は普遍的/お参りの効果/意図する部分を拡張する/現代科学からの反発/占い/ストーリーテリング/隠されたもの

・・・

◆ 第16回:「心理テスト」論

いったいなぜ「オカルト」はこれほでまでに人々を魅了するのか。「オカルト」的な物事についての話を進めていると……徐々に話が脇道にそれ、辿り着いたのは「心理テスト」について。友達同士で出し合う心理テスト、就職活動で課される適性検査。ああしたテスト・検査が持つ意味、回答する私たちに求められるものとは。論などと書きつつも、ただの与太話。

「真実」の「」を伝えない/おまじない/心理テスト/箱庭療法/ユング/適性検査/こうすればこうなるよな/セルフイメージに対する寄せ/ポリティカルコンパス

・・・

◆ 第17回:賛否激突! 加藤シゲアキ『オルタネート』を読む

直木賞候補作・本屋大賞最終候補作に選ばれ、吉川英治文学賞を獲得。文学界を大いににぎわせた『オルタネート』。筆者がジャニーズアイドルの加藤シゲアキだったこともあり、話題の波及は文学界の枠外にまで広がった。果たして文学作品『オルタネート』の魅力はどこにあるのだろう。3人で意見を交換してみると……。

練られたプロット/映画だったらすごく映える/オルタネート=特権性の象徴/オルタネートから切り離された3人=旧来の青春/合理性の極致という信仰/ステレオタイプなキャラクター/ドラマ的/恋愛しかすることねえのかよ/父親との和合の薄さ/要素出っ放し/ナッシュビルみたい/閉じた世界の話/あえて広げなかった/オルタネートも結局は内輪のネットワーク/F1種という世代性/狙いすぎ/「私が私を育てる」という自己言及性はどこにあるのか/ハクビシンというデウスエクスマキナ/必然性がない/メタファーとして解釈しようがない/メタファーはすべて失敗している/そもそもメタファーがない/メタファーとして使われる小道具/無邪気な書き手/広い世界に繋がるギミック/すべて「構造としては」/ある種のホラー/カウントダウン/脚本

・・・

◆ 第18回:“文章術”の本って意味あんの?

古今東西さまざまな切り口で出版され続けている“文章術”にまつわる本。いったい、なぜ人は“文章術”の本を求めるのか、そして、“文章術”の本を読むことに意味はあるのか。記者、ライター、編集者の3人が一冊の本を実際に回し読みしながら考えてみる。

『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』/持ちえない視点/頻出する文章術をランキング化/共通のノウハウのリスト化/文章はシンプルに/文章も見た目が大事/丸谷才一/「お前の感覚だろそれ」/玉石混交/自分の文章を評価することは難しい/いい文章うまい文章

・・・

◆ 第19回:嗚呼! 吐露される喫煙者の嘆き、叫び、苦しみ…

喫煙所は減り、居酒屋もほとんどの店が禁煙に……。次第に社会から排除されているにもかかわらず、なぜ喫煙者は煙草を吸い続けてしまうのか。時代の流れに乗れず、いまだ煙草を嗜む3人が煙草を巡る現状について思いの丈を吐露。

そこに煙草があるから/禁煙した人/喫煙車/星野リゾート/勤務中喫煙禁止/禁煙をすすめる理由/副流煙/望まない喫煙/喫煙目的店/「1箱1000円に上がってもいい」/喫煙者側のエクスキューズ/有害物質99%カット/有料喫煙所/「いつでもやめられるから」/低所得層が虐げられる/都庁のバー/新幹線の喫煙席/貧乏人の娯楽/拠り所/嗅ぎタバコ/ニコレット/プロパガンダ/害が煙として可視化される/千葉雅也

・・・

◆配信後記

 各人が収録後に考えた「気づき」だったり「言い忘れ」だったり「振り返り」を各回の更新後にアップしています。これまでにアップした配信後記は以下のマガジンよりご覧いただけます。

それぞれの更新はこちら。

◆最後に

 これからも東京西側放送局では、Webメディア記者、フリーライター、出版社編集者の3人が仕事では取り上げ辛いトピックについて真面目に考え、面白おかしく吐露し続けます。

 配信についての感想、扱ってほしいテーマなど、皆様からのお便りもお待ちしております。宛先はTwitterのDM、もしくはメール(tokyowsb@gmai.com)までお待ちしております。

いいなと思ったら応援しよう!