第10回:配信プレイバック(1〜9回)
東京西側放送局の配信を始めておよそ1ヵ月。鹿間、大丘、中田の3人は、これまでの配信で何を話してきたのか。ぼちぼちと振り返っています。
◇配信内で出てきたキーワード
実社会で通用しない話/作家のコンテンツ化/羽田圭介/狂気に満ちた目/「いい」と「うまい」/少年野球帰りの焼き鳥/生活の最適化/オプティミスト/一番反響がない回/『オーラの泉』/オカルト/細部に宿る系の面白さ/日常系漫画は異界/太宰治研究/ファンベース/太宰治イジり
◆東京西側放送局について
東京西側放送局は、東京都の西側に住むWebメディア記者、フリーライター、出版社編集者の3人がお届けするラジオです。 暗い・気持ち悪い・嫌われがちという文化系3K職業を生業にする私たちが、仕事では取り上げ辛いトピックについて真面目に考え、面白おかしく吐露しています。
詳しくはこちらの記事で!
・・・
◆第1回:自己紹介は難しい
第1回の配信ではパーソナリティ陣の自己紹介を録りました。自己紹介において大切なのは語る内容と、その語り口。
屈託のなさ/新歓/テンプレート/敵意がないことを証明する/失敗の原因/二律背反/孤立/大人になればなるほど/転職面接/考え込む時間/敬語になりがち/合コン/語り口も自己紹介/ステートメントの表明/長い自己紹介
・・・
◆ 第2回:『推し 燃ゆ』はホラー小説なのではないか説
芥川賞を受賞した『推し、燃ゆ』(河出書房新社/宇佐見りん著)を読んだ感想。
テーマと質量/芥川賞には打ちのめされたい/肉体性/皮膚感覚/宮内悠介/純文学しぐさ/修飾の大喜利/綿棒/ホラー小説/ロブ・ゾンビ/クリーチャー/資料的価値/SNS抜きでは語れない自我/心的構造/分人/ゾンビ
・・・
◆ 第3回:「いい文章」と「うまい文章」の違いについて考える
プライベートで話したことのあった「いい文章」について改めて話し合う。文章における「いい」とは何なのか……「いい」と「うまい」の関係性とは……。各人の逡巡が端々に表出されている回となっております。
上手いけど悪い/下手だけど良い/目的を果たしているかどうか/テクニック/パッション/ブルーハーツ/再現性/文章術の本/理科系の作文技術/卒論/本多正一/「うちの子作文めっちゃ下手やん」/オリジナリティ/コピペ/計測/指標/権威/村上春樹
・・・
◆ 第4回:『PUI PUI モルカー』ってなんだ!!
タイトルの通り、詳細を知らない人間が『PUI PUI モルカー』について喋っています。流行についていけていけなくなった男たちが、流行を知ろうとするための『PUI PUI モルカー』論。
※つまり、情報の正確性は一切ありません。ご了承ください。
クレヨンしんちゃん/きかんしゃトーマス/パロディ/サンリオ的世界観/ミーム/プラットフォーム/鳴き声/mol(物質量)/やわらか戦車/草食/ゾンビ
・・・
◆ 第5回:忘れられない“あの”味
都築響一さんの『Neverland Diner――二度と食べられないあの味』に影響を受け、各人が過去に思いを馳せながら、いまも忘れられない“あの”味について訥々と語る……。「店」ではなく「味」「食べ物」の記憶。ノスタルジー。
都築響一/鉄板焼き/広島/お好み焼き/サイコロステーキ/ノスタルジー/センチメンタル/通学/ぶどうコッペ/「めちゃくちゃ小さくなってて…」/雪の中のおでん/少年野球の帰り/焼き鳥/多摩ニュータウン/カワのタレ
・・・
◆ 第6回:「ミニマリスト」の不思議
「自宅に生活家電がほとんどない」という話題に端を発して、ミニマリストについて考える回。ミニマリストはいまだに実在するのか、ミニマリストは何を目指しているのか、ミニマリストの宗教性とは……。謎が多い「ミニマリスト」という存在について話し合っています。
「ある日突然捨てた」/生活圏の縮小/共用の洗濯機/コインランドリー/ミニマリスト/貧乏/退化主義者/工夫される楽しさ/文明を手放すコスト/吉田兼好/禅/一種の宗教/戒律/実務的メリット/制約が増える/生活・経済的な余裕/本当に金がないと節約もできない/定期券か切符か/貧乏人は貧乏であるがゆえに貧乏になる/ミニマルの範囲/必要最低限/所有しうる前提ありき/修行僧ではない/自分の感覚に価値を見出せるか/暮らしの手帳/ていねいな暮らし/消費社会に対するアンチテーゼ/自分に対する目線/無関心の逆/自己認識のあり方と実際の自分のズレ/規定によってズレを埋める/部屋の伽藍化/ミニマリストはスゴい/カリスマ的なミニマリスト
・・・
◆ 第7回:スピリチュアルと宗教の“差”
どこか“うさんくさい”と思われがちなスピリチュアル。でも実際のところ、宗教とスピリチュアルに違いはあるのか。あるとすれば、いったい違いはなんなのか。話し合ってみると意外な落としどころへと話が転がって……。
Facebookのプロフィール欄/空飛ぶスパゲッティ・モンスター教/勧誘/オウム真理教/スピ/精神世界/歴史/権威/ユダヤ教の一派/イエスの物語化/慈善心に満ちたおっさん/タイガーマスク/救い/生活の規範/パウル・ティリッヒ/究極的関心をめぐる象徴のシステム/輪廻転生/解脱/広めるための方便/末法思想/プロパガンダ/「俺の師匠こんなすごいんだぜ」/「この前死んだんだけど3日後に甦ったんだよ」/拝金主義/集金システムとしての信仰/ヒッピー/ニューエイジ/現世利益/ハウツー/内面化のプロセス/自己完結的/レイキ/魔法/ダイエット/超越的存在/アセンション/COMA-CHI
・・・
◆第8回:日常系漫画が爆発的ブームになったワケ
大量に作り出される『○○さんは○○』フォーマットの“日常系”漫画。いったいなぜ、日常系漫画はこれほどのブームになったのか。そして日常系漫画を日常系漫画たらしめる要素はいったい何なのか……。
漫画アプリ/ジャンプ+/漫画村/日常系/『○○さんは○○』/『からかい上手の高木さん』/『イジらないで、長瀞さん』/『阿波連さんははかれない』/『赤面しないで関目さん』/『古見さんは、コミュ症です。』/ライトノベル化/『あずまんが大王』/『よつばと』/『らき☆すた』/まんがタイムきらら/常識とは異なる別世界/ポストモダン/『日常』/日常に対するアンチテーゼとしての『日常』/『ポプテピピック』/謎の世界観/悪い人がいない/規範がない/ツッコミによって正されない/競争関係がない/共棲関係/ワンアイデア/二次創作文化/サイドストーリー/なろう小説/異世界転生/スローライフ/コミュニティの物語/『セトウツミ』/比喩
・・・
◆第9回:いまさら、太宰治について。
「純文学についてカジュアルに語ってみよう」とNHKが制作した『太宰治短編小説集』の感想を話し合う。太宰治の書く小説とは。太宰治という人物とは。
朗読劇/NHKらしい作り/満島ひかり/黙読/音読/『トカトントン』/いい読者/自意識/ブレ/坂口安吾/二日酔い的/『グッド・バイ』/内省性/恥を取り返そうとして恥を上塗りする/『女生徒』/美醜/『カチカチ山』/好色/「お前が書くなよ」/普遍性/風俗嬢のホンネ/人と人の間に生まれる関係性/三島由紀夫/蜷川実花の『人間失格』/小栗旬/伊達男/キャラクターとして消費される典型/芥川龍之介/「作品で恥かいてる」/構造/『キリギリス』/『走れメロス』/創作の発端/結局自分のこと/「女絡まなかったらいいのかな」/自己正当化
・・・
◆配信後記
各人が収録後に考えた「気づき」だったり「言い忘れ」だったり「振り返り」を各回の更新後にアップしています。これまでにアップした配信後記は以下のマガジンよりご覧いただけます。
それぞれの更新はこちら。
・・・
◆最後に
これからも東京西側放送局では、Webメディア記者、フリーライター、出版社編集者の3人が仕事では取り上げ辛いトピックについて真面目に考え、面白おかしく吐露し続けます。
配信についての感想、扱ってほしいテーマなど、皆様からのお便りもお待ちしております。宛先はTwitterのDM、もしくはメール(tokyowsb@gmai.com)までお待ちしております。