【LAST SEASON ESSAY 2024 #8】MGR 川越有紗

中高帰宅部で、運動が苦手だった私にとって、スポーツは見ることもやることも自分には縁遠いもので、ほとんど興味がありませんでした。大学に入って、何か新しいことに挑戦したい気持ちから、偶然出会ったのがウォリアーズでした。私の人生において、大きなターニングポイントでした。 アメフトには興味がないどころか、知りもしなかったのに、不思議とすぐに入部を決心しました。そんなきっかけをくれた先輩には、今でも心から感謝しています。

ある試合でビデオを撮る際に隣にいた他大学のマネージャーが、「私だったら東大に入ってまでわざわざアメフトをしようとは思わない」と話していたことがありました。けれど、私は東大だからこそアメフトをする意味があると思っています。ウォリアーズの勝利は、ただの結果ではなく、想像以上に価値があるものです。試合に勝つと、さまざまな方面からお祝いの言葉が寄せられたり、対外的な注目度が上がるだけでなく、スタンドで私たち部員以上に喜んでくれる観客の方々の姿を見ることができます。たとえ試合がどんな展開になっても変わらずスタンドから送ってくれる声援にいつも励まされていました。そんな暖かい応援をしてくださる方々に、試合に勝つことで応えられるのが私にとって大きな喜びでした。

今年、チームとして掲げた「日本一」という目標には残念ながら手が届きませんでした。しかし、ウォリアーズの挑戦は終わっていません。シーズン終盤に向けた3連勝を通じて、これまではTOP8において勝つことが珍しかったチームが、勝つことが当たり前になりつつあります。今までより強く、現実味を持って「日本一」を目指せるようになった後輩たちに、このチームを託したいと思います。

あと1試合で、私たち4年生は引退します。最後の試合が終わったとき、どんな気持ちになるのか、自分でもまだ分かりません。偶然の出会いで始まったアメフト部での経験が、まさかここまで私の人生の大部分を占めるとは思ってもいませんでした。このチームで過ごした4年間は、一生忘れることはできません。

東大でアメフト部を選んで、本当に良かったです。