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Recruit Blog-WARRIORS2024WR出蔵壮祐

Mar 13, 2022-by東京大学運動会アメリカンフットボール部


 高校時代、僕は軟式野球をやっていました。オフは月曜日だけ、日曜日は練習試合で神奈川や千葉の高校へ遠征に行くというハードなスケジュールでした。その分、軟式野球という狭い世界ではありましたが、素晴らしい仲間に恵まれ、都大会で優勝し、関東大会でベスト4に入るなどの結果もついてきました。しかし、僕自身は腰のけがで長期離脱を経験し、最後の大会には間に合ってレギュラーに戻れたものの、満足のいく結果は残せないという悔しさも残りました。大学に入り、高校の部活の先輩にWARRIORSに誘われましたが、大学でスポーツをやることに迷いがありました。また高校の頃のようにたくさんの我慢をして毎日部活をする生活に戻るのか、またけがをして試合を見ているだけの悔しさを味わうんじゃないのかなどたくさんの不安がありました。大学で4年間、スポーツに取り組むことが正しい選択なのかということに確信が持てなかったのです。
 
 そんな僕がWARRIORSに入る決断をしたのは森HCから「目の前に挑戦できる環境があるのにやってみないのはもったいない。」と言われたことでした。三沢監督のWARRIORSが日本一を目指すヴィジョンに惹かれていた僕がこの部に入るのには十分な後押しでした。
 
 この部に入ってから、先輩の大きさ、TOP8の選手のレベルの高さに圧倒され、自分の小ささを痛感する毎日です。先輩の練習に合流した1年生の夏休みは2回怪我をして、リハビリだけで終わりました。大事だと言われていた1年生の基礎練に参加できないことに焦り、高校時代のリハビリばかりの辛い日々を思い出しました。練習に全く参加できない状況下で、自分がWARRIORSの一員であると感じられないこともありました。迎えた秋シーズン、チームは連敗に苦しみ、決していいとは言えない状況でした。それでも当時の4年生が勇敢に戦い、後輩に声をかけ続ける姿を見て、本当にかっこよかったし、感銘を受けました。WARRIORSに入ったあの日の決断は正解だったと心から思いました。早くこのチームに貢献できる実力をつけたいと感じ、けがが治った秋以降、いつか試合で活躍して仲間と喜び合うことを夢見て練習する日々を過ごしました。2年生となった今年、取り組むポジションが増え、初めてだらけの練習に苦戦し、先日のWARRIORS DAYSのフィジカルトレーニングでは先輩について行くのに必死で、へばってばっかりなど、辛いし情けなくなることも多いです。しかし、それでも練習はすごく楽しいし、先輩の練習の台もできなかった僕たちが甲子園の大観衆の前でプレイをする姿を想像して、できないことに挑戦し続ける毎日はとても充実しています。
 
 皆さんには大学で何をやるのかたくさんの選択肢があり、WARRIORSに入ることが正しい選択なのかと迷う人も多いと思います。でも、大事なのはその場の選択ではなく、選んだ環境でどこまでやれるかだと思います。大学の4年間を捧げるのがアメフトでいいのか、WARRIORSでやっていけるのかなどの不安があっても、日々の練習に真剣に取り組んで潰していけばいい。本当に正しい選択が何なのかは誰にも分かりません。少しでもWARRIORSに魅力を感じているのなら、ぜひ飛び込んでみてほしいです。日々、練習しているうちに入ってよかったと思える日が必ず来ると思います。

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