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なぜ写真はこうも難しいのか
こんにちは、路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXです。
今日は、「写真は難しいね」というお話です。
写真なんて、シャッターボタンを押すだけで写るんだから、何も難しいと考えるのはおかしいでしょうか。
スマホで「カシャっ」とすれば、カメラや写真の知識がなくても、とりあえず何かは写ります。
私はギターも弾きますが、弾くために最低限の知識は必要ですし、左手が正しく弦を押さえ、右手が正しく弦を弾かなければ、綺麗に音は鳴ってくれません。
また、コードを押さえるだけでなく、スケールやコード進行など音楽理論も必要ですし、ジャンルにも寄りますが必要なテクニックも多岐に渡ります。
それらが不足していると、まともにギターは鳴ってくれません。
一方で、カメラはどうでしょうか。
フレーミングや構図、露出、ストロボなど、全く知らなくてもカッコいい写真を撮ることはできます。
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スマホで日常的に写真を撮っている人は、フレーミングは「映え写真」(笑)に重要な要素ですから無意識に体得しているでしょう。
露出は自動でOKですし、写真の編集機能で明るさや色彩など調整するだけですから、深い知識は不要です。
スマホでも明るいレンズが付いていますから、ストロボを焚くこともほとんどないと思います。
「写真を撮る」という行為がシャッターを押すだけだとしたら、細かいことは気にせずガンガン撮ることもいいと思いますが、個人的にはやはり物足りないと感じてしまいます。
写真を追求しても、何も答えには辿り着けないですし、何も見えないのかもしれませんが、少しでも「どこか知らない向こう側」へ近づくために “写真道” みたいなものがあるとしたら、精進して進むこともかっこいいと思います。
奥が深すぎる写真の世界ですが、何枚撮っても必ず前進できるわけではありませんし、逆に道に迷って後退している可能性すらあります。
何を撮っても自由だからこそ “不自由” にも感じますし、決まりごとから外れることで “自由” になれる世界でもあります。
「写真とは何か」なんていうのは、もう先人が答えを出してくれているのであまり深追いしようとも思いませんが、これから自分が撮る写真について考えると、夜も眠れません。嘘です笑。
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何を撮るのか、何を残すのか、どう撮るのか、誰に残すのか、誰に見せるのか、どう切り取るのか、写真の託したいものは何なのか。
目の前にカメラが1台あったとして、次、シャッターを切る時、何を想うのか。
永遠に答えの出ない問題を解くのは、「人生の旅」に似ているかもしれないなんていうとキザでしかありませんが、そのくらい追求するものがあることは、実はとても幸せなことなんだと思う今日この頃です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。またお会いしましょう。路上写真家のTokyo Street PIX/TPIXでした。
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